ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は映画のネタバレなし感想ではありません。
ホラー映画に関連した書籍を読んだので、その本をご紹介します。
今回ご紹介する本は、『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』です。
ギレルモ・デル・トロ監督が製作とストーリー原案を手掛けたホラー映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の原作本になっている作品。
こちらの本のネタバレなし感想を、今回は書いていきませぅ。
目次
『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』概要
著者:アルビン・シュワルツ
訳:関麻衣子
絵:カワズミ
出版日:2020年1月31日
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
原本の挿絵はスティーブン・ガンメルさんが手掛けており、内容もさることながら、挿絵も非常に怖いということで、本作発表当時、お子さんを持つ親御さんや教師の方々から苦情が殺到したそうです。
日本で発売された翻訳版では、絵をカワズミさんが手掛けており、ダークファンタジーを彷彿とさせるような、不気味だけど、どこかスタイリッシュさを感じることもできるものになっています。
スティーブン・ガンメルさんの挿絵を楽しみたい方は、原本を入手する必要があるので、注意が必要です。
スケアリーストーリーズ 怖い本 (1) いばりんぼうをつかまえた
『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』のあらすじ
森の方からかすかに聞こえる、悲しげな歌声。
「いばりんぼうをつかまえた」
すると、自分のそばにいる犬が不気味歌詞を歌い始める……。
表題作である「いばりんぼうをつかまえた」他、全部で29個の不思議で、それでいて怖い物語を収録。
映画版『スケアリーストーリーズ 怖い本』について
この書籍は、ギレルモ・デル・トロが製作を務めるホラー映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の原作本となっております。
とはいっても、そのまま原作本となる訳ではありません。
本書は短いお話をいくつも収録しており、語り手も一人ではなくて、お話の数だけ、主人公が存在します。
そのため、映画版『スケアリーストーリーズ 怖い本』は、書籍版『スケアリーストーリーズ 怖い本』から、いくつかの話をピックアップし、映画用にシナリオが書き下ろされております。
映画版『スケアリーストーリーズ 怖い本』は、日本のマンガ『DEATH NOTE』のような趣の作品になっていて、なかなか怖くて楽しそうな作品に仕上がっております。
一方で、書籍版は、いわば短編集の体裁をとっています。
そんな訳で、映画版を鑑賞する前に本書を読んでも、ほとんど問題ありません。
2020年6月29日追記
映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のネタバレなし感想を書きました。
『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』のネタバレなし感想
アメリカ版『学校の怪談』的な内容
内容としては、日本でいうところの『学校の怪談』って感じですね。
様々な怖い話や都市伝説が収録されています。
どこかで聞いたこと、見たことがある話をいくつか読むことができるし、日本人には馴染みのないエピソードもあって、なかなか興味深い作品でした。
『学校の怪談』とは違って、少しグロい描写があるところが、個人的には面白く感じましたね。
児童書というカテゴリーなのに、日本とアメリカでは、ややテイストが変わる点は、なんともユニークです。
ページ数も約110ページと短くて、文字の大きさも大きくて読みやすいものになっています。
ただ、先程も書いた通り、ちょっとグロテスクな場面がちょくちょくあるので、いきなりお子さんに渡すのではなくて、ご自分のお子さんでも大丈夫かどうか、親御さんが先にチェックという意味で一読することをオススメいたします。
第一章は趣向が違う
怪奇譚を楽しめるということで、読み始めたところ、第一章のところに、軽い違和感を覚えました。
というのも、作中に読者に対して、かるい指示が書いてあるんですよ。
友達同士でお話をするときに「こうすると効果的だよ」と教えるための指示なのですが、これを最初に、しかも怪奇譚集に収録してしまうという精神がユニークだなぁって感じました。
こんなふうに書かれてしまうと、どこかで一度、思い切りやってみたいって思っちゃいます。
大人でそう思うのだから、これを読んだ子どもたちは、実際に試してみるかもしれないですね。
今後の『スケアリーストーリーズ 怖い本』のシリーズについて
本作は、本書のほかに、2冊の本が発売予定のようです。
スケアリーストーリーズ 怖い本2 恐怖のひき肉ソーセージ
スケアリーストーリーズ 怖い本3 呪いのかかしハロルド
「恐怖のひき肉ソーセージ」という副題が、もうなんか怖いわ。
あと、「呪いのかかしハロルド」は映画版でも登場しますね、確か。
2020年2月28日時点で、「2」「3」の発売は未定のようです。
発売されたら、即効で購入したいですねぇ。
2020年7月6日追記
第二巻となる『恐怖のひき肉ソーセージ』のネタバレなし感想を書きました。
『スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた』の感想のまとめ
予想通り、不気味なお話を堪能することができました。
これを読むと、改めて『学校の怪談』を読みたくなりましたね。
大人でも、息抜きに楽しむことができるので、怖い話がお好きであれば、一読してみてはいかがでしょうか?
という訳で、今日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
関連書籍やアイテム
映画版のビジュアルノベル。資料的な価値もあり。
こちらは原書版。
Scary Stories to Tell in the Dark
原書版3冊を1セットにしたバージョン
Scary Stories Paperback Box Set: The Complete 3-Book Collection with Classic Art by Stephen Gammell
古き良き怪談を楽しめる児童書。
学校の怪談(1) (講談社KK文庫)
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