映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、ジェームズ・ハーバートの小説を映像化した、ホラー映画『アンホーリー 忌まわしき聖地』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
原作小説は、日本では、1989年に翻訳されて販売されたようですね。
それ以降、新しく刊行され続けたわけではないようで、小説の方は、かなりの高値になっています。
もし、小説を読もうと思っている方は、先に図書館にないか、調べた方が良いかもしれません。
目次
『アンホーリー 忌まわしき聖地』について
原題:『THE UNHOLY』
製作:2021年アメリカ
日本公開日:劇場未公開(2022年3月23日デジタル配信スタート)
上映時間:1時間39分(99分)
オススメ度:★★★☆☆(三つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
祈る相手を間違えるな――
ジャーナリストであるジェリー・フェンは、ある日、アリスという女性が言葉を発しているのを耳にする。
ジェリーは、アリスがてっきり喋ることができるのだと思っていたが、彼女は聾唖であり、耳が聞こえず、言葉を発することができないことを知る。
「アリスは話すことができる」というジェリーの話を、最初、アリスを知る者は信じていなかったが、アリスは人前で話すようになる。
彼女は「聖母マリアのおかげで、声を出すことができるようになった」と主張した。
様々な「奇跡」を引き起こすアリスを信じて見守っていたジェリーは、ある時、ふと違和感を覚え始める。
本作を視聴できる動画配信サービス
動画レンタルor動画購入にて、鑑賞することができます。
配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
2023年12月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。
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スタッフ
監督・脚本・製作:エヴァン・スピリオトポウロス
原作:ジェームズ・ハーバート『奇跡の聖堂』(早川書房)
製作:サム・ライミ、ロブ・タパート
製作総指揮:ロメル・アダム、アンドレア・アジェミアン
音楽:ジョセフ・ビシャラ
製作会社:スクリーン ジェムズ、ゴースト・ハウス・ピクチャーズ
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)
ジェリー・フェン:ジェフリー・ディーン・モーガン(白熊寛嗣)
アリス・パジェット:クリケット・ブラウン(中村美怜)
ヘイガン神父:ウィリアム・サドラー(関口雄吾)
ナタリー・ゲイツ:ケイティ・アセルトン(反町有里)
ジャイルズ司教:ケイリー・エルウィス
デルガード司祭:ディオゴ・モルガド
ギアリー:ベイツ・ワイルダー
メアリー・エルノア:マリナ・マゼーパ/声:ローナ・ラーキン
アンホーリー 忌まわしき聖地 (字幕版)
おっさんのネタバレなし感想
不気味な雰囲気系ホラー映画
最初、Z級映画かと思っていたら、制作会社がスクリーン ジェムズ、ゴースト・ハウス・ピクチャーズで、配給がソニー・ピクチャーズという、A級タイトルでございました。
ただ、本作は、日本では劇場公開されず、配信スルーとなったようです。
DVDについても、2023年12月時点では、セル版の販売はされていない様子。
さて、本作は、わかりやすいホラー映画ではなく、不穏な空気感を楽しむタイプのホラー映画となっております。
雰囲気系ホラー映画ということで、不気味な事象について、恐怖を抱く方には、オススメできる作品です。
視覚的なホラー演出もあるにはありますが、メインではないので、ビジュアル重視のホラー映画がお好きな方は、楽しめないかもしれません。
ストーリー進行について、雰囲気系の映画ではありますが、テンポが良くて、見やすい点が良いですね。
「奇跡」「悪魔」「魔女」「カトリック教会」などのキリスト教の知識がなくても、普通に楽しむことができる作品となっております。
魔女・悪魔よりも怖い「信仰」
本作には、魔女がキーワードと重要な要素として本編に登場します。
本来であれば、魔女や魔女に力を与えた悪魔に対して恐怖を感じると思うのですが、私は本作で怖く感じたのは、「奇跡」に群がる人々に対してです。
自分たちの力では覆すことのできない現実を抱えている、本当に困った人々が「奇跡」にすがるのは、理解できますし、納得もできる。
けれど、自分たちの利益のために「奇跡」を利用しようとする人間の根本的な穢れのような部分が、本作では、きちんと描写されております。
また、物語後半になると、脊髄反射的にアリスが起こす「奇跡」を信じる、一種の「信仰」を描く場面もあります。
そこで、改めて人間の欲深さというか……邪な部分が浮き彫りになり、悪魔よりも怖いものを垣間見るような構成になっております。
ヒトコワ系というほどではないけれど、人間が怖いって感じに、恐怖の対象が移動する点は、なかなかユニークですね。
考察しやすいホラー映画
キリスト教についての知識があれば、本作で使用されているメタファーを拾って、色々と考察できるかもしれません。
また、知識がなくても、本作をラストまで鑑賞すると、考察というか……色々と考える事ができる映画になっております。
本作の最後は、なかなかに考えさせられる内容になっており、本当のところ、どうするのか良かったのか……観客が正解を考える感じになっていました。
もし、「奇跡」に善悪があるとすると、自分なら、どのような決断をするのだろう……そんなことを考えずにいられない……考察好きな方であれば、どんな感想を抱くのでしょうか。
口コミレビューや評価
下記サイトで『アンホーリー 忌まわしき聖地』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
魔女となってしまった女性を応援したくなってしまった『アンホーリー 忌まわしき聖地』。
雰囲気系ホラー映画がお好きな方、さらに考察することがお好きな方にはオススメしたい映画でございます。
シリアスな内容の映画なのだけど、軽く鑑賞することができる、なかなか面白い作品でございました。
という事で、今回は『アンホーリー 忌まわしき聖地』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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