
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、2024年3月15日に劇場公開されるホラー映画『変な家』の原作本、『変な家』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
作者である雨穴さんについて、その存在は存じ上げていたのですが、YouTubeチャンネルの動画は観たことがありません。
そんな状況での読書感想となっております。
目次
『変な家』について
著者:雨穴
発行日:2021年7月20日(文庫版は2024年1月31日)
出版社:飛鳥新社
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
簡単なあらすじ
フリーライターとして活動している筆者が、知人から、とある相談を受ける。
知人は都内の中古一軒家の購入を検討していて、とても良い家なのだという。
ただ1点、どうしても気になる部分があり、それを筆者に相談したのだ。
間取り図で確認すると、その家には、確かに「謎の空間」が存在していた。
業者に尋ねても、よくわからない。
扉もないので、中にも入ることができない。
筆者も、この間取り図の謎について、答えが出ないため、とある人物に相談することにする。
筆者の知り合いで設計士である人物に、その間取り図を見せると、謎の空間もそうだが、2階がどうも気になると、その人物は話すのだが……。

変な家 文庫版
おっさんのネタバレなし感想
終盤までは不気味なホラー
ひとつの間取り図から展開していく不気味なストーリーは、間取り図の謎を解明するミステリー要素と、間取り図を生み出した理由によるホラー要素、ふたつの要素を楽しめる感じになっております。
人によっては、本作はミステリー作品って感じるかたもいると思います。
私は、ホラー小説という印象を持ちました。ただ、がっつりホラーとして読み始めると、期待外れという印象を持ってしまう可能性があります。
間取り図ミステリーとして読んだ方が楽しめるかな?
間取り図の謎を考えていくにつれ、関連する間取り図が登場する物語は、私としては、好きな展開。
終盤まで、ワクワクしながら読むことができました。
間取り図を通して、人の業が醜く描写されている、なかなかに面白い作品。
インタビュー形式で、物語が進行するので、普段、あまり本を読まない方でも、ハマれば、ページを繰る手が止まらないようになる、オススメの小説です。
終盤の展開は好みが分かれるかも
個人的に、終盤における展開に、少し納得ができないというか、もうちょっと、どうにかできたのでは?って思ってしまうのですよね。
オチについては、好みが分かれるものかもしれません。
納得できる方もいれば、私のように違和感を抱く人もいる……ちょっとクセのある展開ですね。
私は『残穢』を以前に読んでいるので、余計にそう感じたのかもしれません。
実話ではなく創作作品
本作は、間取り図からストーリーが展開してくため、「もしかして、これって実話?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
本作は、創作された作品なので、ご安心ください。フィクション小説ですね。
ただ、本作に登場した間取り図ではなく、正真正銘、変な間取りというものは、おそらく存在すると思います。
本作のような理由で作られた変な間取りは、ほとんどないと思いますが、ちょっとした理由で、結果的に変な間取りになってしまった……というようなものは、あるのではないかと。
本作は、今後、引越し先の候補にする時、間取り図を眺めるきっかけにはなるかもしれないですね。
映画版の予告編動画
本作を原作としたホラー映画が2024年3月15日に公開されます。こちらは、その予告編となります。
「これは、ある家の間取り図です。あなたにはこの家の異常さがわかりますか?」
今回のネタバレなし感想のまとめ
YouTubeでの動画は観ていないものの、本作は、個人的には割りと楽しむことができました。
私はオチがちょっと受け付けなかったものの、オススメの一冊ですね。
普段から読書している方であれば、サクッと読んでしまえるものになっております。
また、あまり本を読まないという方も、本作は読みやすい構成になっているので、オススメいたします。
という事で、今回は『変な家』(雨穴・小説)のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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