ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回はパンデミック映画の傑作であり名作、『アウトブレイク』をご紹介いたします。
あまりにも有名な映画ですけれど、1995年の映画ということもあって、鑑賞したことがない方がいるかもしれませんね。
本作公開当時、おっさんは14歳でした。
この映画で、おっさんはエボラ出血熱を初めて知りました。衝撃的でしたよ。
「こんなウイルスがあるのか……」
もしかして、人類、滅びるんちゃうの??って、本気でガクブルしたのは、良い思い出です。
そんな訳で、今回は『アウトブレイク』のネタバレなしとネタバレありの感想文を書いていきませぅ。
目次
『アウトブレイク』概要
原題:『OUTBREAK』
製作:1995年アメリカ
日本公開日:1995年4月29日
上映時間:2時間8分
オススメ度:★★★★★(五つ星!)
予告編動画
あらすじ
アフリカのモタバ川流域において、正体不明のウイルスが出現。
住民たちが、そのウイルスに感染し、次々と命を落としていく。
皮膚がただれ、体中の穴という穴から出血して死んでいく。
現地調査に赴いたアメリカ陸軍感染症医学研究所のサム・ダニエルズは、すぐさま軍に警戒通達を進言する。
しかし、軍の上層部は、サムの意見を却下。
サムは別れた妻で、アメリカ疾病予防管理センターに勤めるロビーにも、そのことを伝えるが、ロビーにも相手にされなかった。
そんな中、アフリカから1匹のサルが密輸入される。
密売人であるジンボは、サルをペットショップに売ろうとしたが、顧客が求めているものと違ったため、断られてしまう。
仕方なくジンボは森へ、その猿を逃し、帰路につくのだが、飛行機の中で体調不良を引き起こす。
空港で恋人と合流したジンボは気を失い、病院へ搬送される。
その頃、ジンボの連れてきたサルに引っかかれた、ペットショップのオーナーが倒れ、ジンボの恋人も発病。
感染者の飛沫感染により、ついに、爆発的な感染――アウトブレイクが引き起こされる。
本作を視聴できる動画配信サービス
プライム会員の方は、追加料金なしで鑑賞可能です。
会員でない方は、動画レンタルor動画購入にて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
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スタッフ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プール
製作:ゲイル・カッツ、アーノルド・コペルソン
製作総指揮:ダンカン・ヘンダーソン、アン・コペルソン
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)
サム・ダニエルズ大佐:ダスティン・ホフマン(野沢那智)
ロビー・キーオ:レネ・ルッソ(宮寺智子)
ビリー・フォード准将:モーガン・フリーマン(前田昌明)
ケイシー・シュラー少佐:ケヴィン・スペイシー(仲野裕)
ソルト少佐:キューバ・グッディング・Jr(北川勝博)
ドナルド・マクリントック少将:ドナルド・サザーランド(納谷悟朗)
おっさんのネタバレなし感想
いつになっても名作は名作
いやぁ、やはり名作は、どんな時代になっても名作ですね。
起承転結がしっかりしており、はじめはゆっくりとしたペースで物語が進行するけれど、終盤から一気にスピーディーな展開に変化する、まさに「ザ・映画!」って感じです。
映画製作のお手本のような作品ですね。
まさにパンデミック映画の決定版。
定期的に見返して、その時の自分と対話もできるという、素敵な映画です。
良いところ
恐怖とエンタメの狭間で
『アウトブレイク』の優れている点は、ウイルスの恐怖を描きつつも、ちゃんと最後までエンターテインメントを忘れなかったところですね。
パンデミックの恐怖をメインにすると、エンタメ性に欠ける作品が出来上がるし、エンタメを重視すると、今度はリアルな恐怖が描けない。そんなジレンマに陥るのがパンデミック系映画です。
そんな中で、『アウトブレイク』は、パンデミックの怖さとエンタメのバランスを、上手に調整している作品。
このふたつを成立させるのは、意外と難しくて、本作は、その難しい部分を見事にクリアしている秀作といえるでしょう。
悪いところ
映画ですから……
パンデミック系の映画で、必ず登場するダメ出しが、ご都合主義っていうものです。
『アウトブレイク』も、終盤における展開は、たしかにご都合主義を感じさせるものになっています。
しかし、本作はノンフィクションやドキュメンタリーではなく映画。
ですから、映画としては、結末に向けて一気に加速する必要があります。映画なので当然、終わりがあるので。
その結果として、終盤以降のストーリーは、わかりやすく、トントン拍子で進むように仕掛けられているのですね。
終盤手前まで、しっかり映画についてきた人は、映画に疲れてきています。だからこそ、終盤以降は、簡単な展開にしている訳です。
この部分を不服とするなら、そもそもパンデミック系の映画は観ない方がよく、そういう方は『ホット・ゾーン』やドキュメンタリーを視聴した方が良いでしょう。
レビューや評価
日本の感覚ではありえない失敗でこんな大惨事になってしまった。
YAHOO!JAPAN映画
初期対応の重要性を感じられますね。
YAHOO!JAPAN映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
そういえば、「エボラ出血熱」だけでなく、この映画を観て「アウトブレイク」という言葉を知りました。
それまでは癌や白血病、天然痘など、怖い病気は色々と知っていたけれど、ひとつのウイルスが一瞬で広まるという考えが、わたしの中でなかったので、公開当時は本当に怖いと感じた1作。
パンデミック系はノンフィクションかドキュメンタリーしか認めないマン!以外の方で、まだ鑑賞したことのない方は、お時間あれば、一度チャレンジしてみてください。
という事で、ここまでは『アウトブレイク』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
導入部分で考えさせられる人の業
『アウトブレイク』にて提示されたパンデミック展開は、完全に人災によって、引き起こされました。
開拓、密猟、密輸、密売。
全て、人のエゴが原因でおこなわれるものですね。
開拓は状況によるでしょうが、本作製作当時の開拓は、完全に利益優先でおこなわれています。
その他は言わずもがな。
さらには国の利益を重視する軍部が、自ら開発した生物兵器を人の命より優先させるという暴挙にでてしまい、感染は拡大していきます。
実際には、こんなスムーズにパンデミックは起きないと思いますが、それでも何か異常事態が起きた場合、常に最悪を考えないといけないって痛感します。
年齢を重ねていくと、自分の知識は多くなっていきます。
だから、定期的に鑑賞して、その時の自分と会話して、思いを巡らせてみると良いですね。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!