
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は3DCGホラー作品『都市伝説物語 ひきこ』をご紹介したいと思います。
タイトルから分かる通り、本作は都市伝説である「ひきこさん」をモチーフにした作品でございます。
過去の経験から、「ひきこさん」を題材にしている映画は、ほとんど地雷映画な訳です。
しかし、本作は約40分と短いので、従来のひきこさん作品の悪いところは出てこないのではないかと思い、今回、鑑賞してみることに。
そんな訳で、『都市伝説物語 ひきこ』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
目次
『都市伝説物語 ひきこ』概要
製作:2008年日本
日本公開日:???
上映時間:42分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
今回は予告編ではなく、YouTubeムービーのプレビューとなります。雰囲気はわかるかな?って感じです。
あらすじ
子供の頃の微かに残る、ある女性にまつわる記憶。
小学三年生の聡のクラスに、暗い感じの女の子、さと子が転校してくる。
彼女の陰鬱な雰囲気が原因で、クラスメイトからいじめの標的にされてしまう、さと子。
ある日、さと子に対して嫌がらせをおこなっていた男子や担任が行方不明になる。
一体、彼らの身になにが起きたのか?
スタッフ・出演声優
原作・脚本・監督・CG製作:奇志戒聖
主題歌:「君と」三玲(キューベル)
キャスト声優:植田大輝、斉藤瑞季、藤田秀和、東城未来

都市伝説物語 ひきこ
ネタバレなし感想
ひきこさん作品は疲れる
なんか観たことのある作品でした。最後まで視聴したはずなんだけど、あまり記憶に残っていない……。
作品時間が約40分程度と視聴しやすい作品になっています。
都市伝説や怪談が好きな方で、時間のある方であれば、サクサクッと鑑賞できる作品。
しかし、いじめの描写に時間を割いているため、40分と短いのに、結構しんどいのが残念ですね。
CGで描写しているため、実写作品よりも怖く、雰囲気も十分なので、そこは好印象でございました。
3DCGが良い
プレイステーション2のゲームを彷彿とさせる3DCGは、なかなか味があって良いですね。
このなんともいえないグラフィックが懐かしく、そして恐怖を掻き立ててくれます。
実写であれば、さほど怖くないであろう描写も、3DCGのおかげで怖いものに仕上がっております。
このグラフィックを受け入れる事ができなければ、最後まで視聴することは難しいでしょう。
しかし、この映像を受け入れることができれば、それなりに不気味な作品を楽しむことができます。
プレビューで映像を確認してから、視聴するかどうかの判断をしてみてください。
ひきこさん作品の宿命から逃れられない
ひきこさんを扱っている作品というのは、どうしても、いじめのシーンが長くなってしまう傾向があります。
これは「ひきこさん」という都市伝説を知らない方へ説明するために導入しているようです。
もしくは、作品の時間をのばすために、不要なシーンを採用している、のかもしれません。
どちらにせよ、「ひきこさん」の都市伝説の根底には「いじめ」があるのですね。
しかし、どの「ひきこさん」作品にも言えるのですが、「いじめ」が主題になってしまっているため、ホラー作品である前提が崩れてしまって、作品の面白さが損なわれてしまっているのです。
さらに「ひきこさん」作品に登場する「いじめ」は、かなりキツイものも多く、胸糞注意!みたいな作品になってしまう。
本作も、結局、その呪縛から逃れる事ができず、せっかくCGで不気味な世界観を作り上げているにも関わらず、ホラーではなく、人間ドラマとして落ち着いてしまったのが残念。
それであれば、最初から最後まで人間ドラマで通せば良かったのに……。
そんな訳で、ホラー作品を期待してしまうと、大失敗してしまう作品でございます。
レビューや評価
CGにすると、実写のようなリアルさもアップするが、実写では絶対出来ない動きなんかも加味されて、すごく怖い映像が出来るのだと認識しました。
YAHOO!JAPAN映画
スピンオフ作品『ひきこ 再臨』
奇志戒聖さんは、『ひきこ 再臨』という作品も手掛けております。
本作とつながりのある短編連作でございまして、『都市伝説物語 ひきこ』をお気に召した方にはオススメの作品です。
今回のネタバレなし感想のまとめ
あとですね、動物好きは、あまり観ない方が良いかもしれません。そこだけは注意が必要です。
他のひきこさん作品と同じく、物語に肉付けされすぎていて、鑑賞が辛い作品でした。
なんか、すごく勿体ないなぁ……って感じですね。もっとホラーに振り切っても良かったのに。
という事で、ここまでは『都市伝説物語 ひきこ』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

ラストを考察したり解説すればするほど……??
本作では、ラストにおいて、ひとつの捻りがありました。
本来であれば、その捻りが明かされた時、「なるほど!」って観客は唸りたいですよね。
でも、本作での捻りは、爽快感が全くなく、しかも、それが作品に意味不明さを加味してしまう結果に。
いじめられていたのは、実は主人公で、自分の姉がひきこさんだった……とするなら、ファーストシーンは一体なんだったんだって感じなんですよね。
他のシーンは、まだ自分と仲の良かったクラスメイトと置き換えたことに納得できそうですが、この最初の場面だけは、しっくりこないんです。
なぜなら、最初の場面が他の人間が体験した話なのであれば、主人公はその場面を知らないはず。
たとえ、話を聞いていたのだとしても、あまりにもファーストシーンとラストに明かされるシーンが同じすぎる。
話を聞いただけで想像したのなら、もう少し映像に違いがでるはずなのです。
でも、違うのは目撃者だけ。
作品中にも、主人公の妄想である点が示唆されるようなヒントはなく、唐突に「じつは主人公がいじめられっ子でした、てへっ☆」と言われてもねぇ……。
なんとも、しっくりこないエンディングにガッカリしてしまいました。
現代の問題を考える
本作には「いじめ」「DV」といった現代の抱える問題が、根底に流れています。
作中では、残念ながら「いじめ」や「DV」についての解決方法というか、それらしい事柄は描かれておりません。
しかし、本作を鑑賞した人が、それらの問題について考えることはできます。
「いじめ」「DV」は、人間性を破壊・殺害する行為だと思うんですよね。
だから絶対にやってはいけないことなのですが……それがなくならないというのも、また人間の社会。
戦争と同じく、「いじめ」「DV」は、人類とワンセットなのかもしれません。
将来、人類がもうワンランク上の次元の存在になれば、それらがなくなる可能性もあるかな……。
解決策のない問題だからこそ、真剣に向き合う必要がありますね。
たとえ、自分の今の状況がそうでなかったとしても、考えることに意味があると、おっさんは思うのです。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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