映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回ご紹介する映画は『アンフレンデッド』です。
この作品は、映画館で上映された時に鑑賞した映画ですね。
続編にあたる『アンフレンデッド:ダークウェブ』を動画配信サイトで視聴しようと思って、おさらいとして今回あらためて鑑賞しました。
この映画は制作にホラー映画大好きおじさんのジェイソン・ブラムが関わっております。
普通に面白い映画なので、ビックリ系のホラーしか見ない!ビジュアルメインのホラーこそが至高!という方でなければ、それなりに楽しめる作品でございます。
それでは、おっさんの感想を書いていきましょうかね。
目次
『アンフレンデッド』概要
原題:『UNFRIENDED』
製作:2015年アメリカ
日本公開日:2016年7月30日公開
上映時間:83分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
あらすじ・ストーリー
ローラ・バーンズという女子高生が拳銃自殺してしまった。自殺の瞬間をその場に居合わせた人物が録画していて、それがネットに公開されている。
ローラの自殺から1年。ローラの友人であるブレアやミッチたち数名がスカイプでチャットを楽しんでいると、billie227という謎の未承認ユーザーが会話に現れる。
billie227を追い出そうと四苦八苦したものの、ついに追い出す事ができなかったブレアたちは、そのユーザーを無視する事にした。
しかし、その後、ヴァルという友人をチャットに招待してから、メンバーのFacebookに彼らの醜態を映し出した写真が投稿され、またブレアの元に、ローラからメッセージが届く。
本作を視聴できる動画配信サービス
動画レンタルor動画購入にて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
2023年3月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。
スタッフ
監督:レヴァン・ガブリアーゼ
脚本・製作:ネルソン・グリーヴス
製作:ティムール・ベクマンベトフ、ジェイソン・ブラム
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)
ブレア:シェリー・ヘニッグ(東條加那子)
ミッチ:モーゼス・ストーム(中川慶一)
ジェス:ジェスレニー・オルステッド(藤野泰子)
アダム:ウィル・ベイツ(佐藤せつじ)
ケン:ジェイコブ・ワイソッキ(かぬか光明)
ヴァル:コートニー・ハルヴァーソン(山下亜矢香)
ローラ・バーンズ:ヘザー・ソッサマン(下山田綾華)
アンフレンデッド(字幕版)
「アンフレンデッド」という英単語の意味
もともと「アンフレンド(unfriend)は「(Facebook等のSNSアカウントにおける)友達からはずす」という意味なんだそうです。
そこからの派生で本作のタイトルにもなっている「unfriended」は「友達なし」という感じの意味合いになるみたい。
映画の内容から考える「unfriended」の意味は「そして友達が全ていなくなる」という感じでしょうか。
おっさんのネタバレなし感想
全体的な感想
パソコンの画面上でストーリーが進行するという、かなり特異な作品である『アンフレンデッド』。
本作がヒットしたため、その後『サーチ』や『アンフレンデッド:ダークウェブ』といった21世紀のPOV作品と呼ぶに相応わしい作品が、ぞくぞくと産まれました。
しかし、これは私の考えですが『パラノーマル・アクティビティ』があったからこそ、この映画は受け入れられたと思っております。
監視カメラだけで構成される『パラノーマル・アクティビティ』もまた、新しい形のPOV作品。
これらの作品は21世紀に相応しくアップデートされたモキュメンタリーと言えます。
さて、『パラノーマル・アクティビティ』は表現手法こそ独創性があったのですが、その内容はというと、西洋ホラーによくある、シンプルなものでした。
そこにきて、『アンフレンデッド』は、視覚的恐怖を極力排して、東洋的な恐怖に重きを置いた映画になっています。
東洋的、というのは、つまり雰囲気重視。
自分たちが認識できず、また理解を越えた何かが、じょじょに自分たちを蝕んでいく。
この映画の怖さは、一度繋がってしまったら最後まで襲われ続ける、という点です。
インターネットというテクノロジーが発達した現代において、人と人は手軽に繋がる事ができます。
その手軽に繋がる事の有益さは、計り知る事ができない一方で、人々の根底に、ある種の恐怖を醸成させている訳です。
つまり「手軽さ」と引き換えにしなければいけない<何か>がある。
人々は無意識にそう思っていて、そう感じております。
必ずしも、そういう代償がある訳ではないのですが、注意喚起というか、油断するなよ的な忠告が込められた、非常にクオリティーの高いホラー映画だと、私は思います。
良いところ
この映画は、とにかく前置きが一切ありません。
そのため、冒頭からフルスロットルでストーリーが進行するので、ストレスなく鑑賞する事ができます。
内容が気になり、最後まで一気に鑑賞してしまうくらいのパワーと魅力がありました。
視覚的な怖さを必要最小限に抑えたため、パニックに陥る主人公たちを通して、ダイレクトに恐怖が伝わってくる点は好印象でございます。
何か得体の知れないものがいる。
そんな空気感に恐怖を抱く事ができる人にはオススメしたい作品です。
悪いところ
前置きがないので、必然的に、観客はSNSを知っているという前提でストーリーが進みます。
そのため、SNSを使っていなくても、ある程度、インターネットを趣味で利用している事が、本作を楽しむための必要最低条件になっているのが特徴的。
また、主人公たちがビデオチャットしているので、会話と主人公たちの書いた文章、さらにはローラから送られてくるメッセージに対して翻訳がつきまくるんです。
それが、まぁ、読みにくい。わかりにくい。
仕方がないので、文章については、ある程度、自分で翻訳していく方が映画を楽しめると思います。
さほど難しい文章ではなく、私でも、そこそこにわかったので、一度チャレンジしてみてください。
あと、POV作品の進化系である本作は、やはりキレイさっぱりに何もかもが終わるって事にはならないので、そこも注意が必要です。
口レビューや評価
下記サイトで『アンフレンデッド』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
解説や考察をする必要がないくらいシンプルでありながら、主人公たちについては、観客で独自に補完していくという、変わった映画でもありますね。
映画を通してローラの事はなんとなくわかるけど、主人公たちについては、それほど情報が提示される訳ではありません。
そこにも面白さがあって、私は大好きな映画ですね。
雰囲気映画がお好きであれば、一度はチェックしてみても良いかと思います。
という事で、ここまでは『アンフレンデッド』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
わかりやすい結末とわかりにくい末路
本作で特徴的なのは、西洋ホラーによくある悪魔が登場しないという事ですね。
結局のところ、悪霊と化したローラが、自身を追い詰めた友人たちに復讐するというもので、日本人からすると、とてもわかりやすいものでした。
このように結末は、すごく明快なのです。
が。
一方で、もう一点ユニークなのが、主人公たちがどうなったかについては、一切描写されていないんですね。
確かに「こりゃ死んだわ」と思うシーンは登場します。
しかし、はっきりと絶命したってわかる描写が全くないんですよね。
もしかしたら、誰か生き残ったメンバーがいるかもしれないし、みんな死んじゃったかもしれない。
人によって「この人物は生き残っても良いのでは?」って思うキャラクターがいるかもしれません。
まぁ、主人公たち、みんな基本クズなので、私はそう思える人物、いなかったのですが。
鑑賞した人同士で話ができる。
繋がる事の恐怖を描きながら、繋がってもええんやでっていうメッセージも感じ取れる不思議な映画でございます。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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