ども、映画好きな四十郎のおっさんです。
子供の頃、父親がレンタルビデオで借りてきたアニメがありました。
宇宙船の中で、人喰いアメーバのような生物と遭遇し、乗組員が次々と死んでいくばかりか、死体が消えてしまうという内容。
タイトルがわからず、父親も内容は覚えているものの、やはり題名が不明という事で、長らく私の心にずっと引っかかっておりました。
Google先生で検索しても上手く引っかからない。
一番印象に残っている「人喰いのアメーバ」で調べると、Ameba関係のサイトがヒットして、Ameba TVの話題が出てくるため、うんうんと悩む日々。
ある日、ふと思いついて、1980年代のOVA作品について、Wikipediaさんに頼ったところ、ようやくタイトルが判明しました。
タイトルは『LILY-C.A.T.』。
作品名と内容があまりにもマッチしていないため、そりゃわからんわって感じですね。
タイトルがわかったので、早速、DVDについて調べてみたのですが、どうやら日本ではDVD化されておらず、しかし海外ではDVDになっているようです。
実際、Amazonでは北米版のDVDが販売されていました。
でも、海外のDVDソフトは日本では鑑賞できない恐れがあるのと、日本語字幕が入っていないという事で、どうにも購入に踏み切れませんでした。
今回は良い事ではないのですが、YouTubeで動画がアップされていたため、そちらを視聴しました。
DVD化されていない古い作品を視聴できるのは、素晴らしい。
版権をお持ちの会社は、クラウドファンディングでも良いのでDVD化してほしいです。
そんな訳で、今回は『LILY-C.A.T.』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
目次
『LILY-C.A.T.』概要
製作:1987年日本
上映時間:約70分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
あらすじ
惑星探査が当たり前になった時代。
巨大企業シンカムによる惑星探査の仕事を任された民間の宇宙船サルデス号に、シンカム社員7名が乗り込む。
片道20年もかかる惑星探査。
サルデス号クルーとシンカム社員は人工冬眠に入る。
そして、時間が経過し、人工冬眠から目覚めるクルーと社員。
仕事の準備に取り掛かるクルーたちの元へ、シンカム本社からシンカムの社員を装った人物が2人いるという情報が入る。
疑心暗鬼になるクルーたち。
密航者の正体がわからない中、さらに社員の一人が謎の死を遂げるという惨事が発生。
肺に未知のバクテリアが入り込んでいた事が判明し、状況は混迷するばかりだった。
スタッフ
原作・監督:鳥海永行
脚本:星山博之
キャラクターデザイン:梅津泰臣
モンスターデザイン:天野喜孝
アニメーション制作:スタジオぴえろ
キャラクター:キャスト(声優)
マイク・ハミルトン:阪脩
ミス・キャロライン:榊原良子
ゴット・ウォルト・クー:田中秀幸
ワット・タイラー:千葉繁
ガイ・アルクイン:塩屋浩三
デューラ・デルカッセ:大竹宏
ジロー・タカギ:沖田浩之
ナンシー・ストラウハ:勝生真沙子
ディック・ベリー:大塚周夫
モーガン・スコット:玄田哲章
ファラ・ヴァン・ドロシー:山田栄子
ジミー・メンゲル:田中亮一
ハリス・ミード:辻村真人
人事課長:広瀬正志
Lily C.a.T. [DVD] [Import]
上記のDVDは輸入盤DVDとなります。
おっさんのネタバレなし感想
いやぁ、面白かったです。
子供の頃は、内容がよくわかりませんでしたけど、普通にB級のSFホラー映画でしたね。
可能であれば、実写映像として観たかったですね。
邦画の世界では、こういう映画を製作するパワーは、今も昔もなかったのかもしれません。
有名なクリエイターが関わるか、もしくは自主制作するかしないと、実写映画にはできなかった。
だから、オリジナル・ビデオ・アニメーションとして制作したのかもしれません。
昔は、アニメで作らなくても……という内容のものをOVAで製作している事が多かったですね。
内容がしっかりしていて、さらに1作品だけで完結する。
見やすく面白い長編アニメ、色々あったなぁ。
さて、『Lily C.A.T』は、グロテスクなシーンもあるし、ミステリー部分もあって、一気に鑑賞できる作品となっております。
グロテスクな場面は、アニメで描写しているため、苦手な方でも比較的、見やすいのではないでしょうか。
作品時間も、1時間程度となっているため、映画をよく観る方にとって、鑑賞するハードルは低いものとなっています。
ホラー映画がお好きなら、オススメの作品です。
良いところ
海外の良作B級映画のように、観客を飽きさせないように、シナリオ随所に工夫が施されております。
一体どんな展開になるのか、ある程度、予測できるのですが、それでもワクワクするのは素晴らしいです。
前半では不気味な空気感が作品を支配しております。
後半は一転して視覚的な恐怖を前面に押し出した演出になっています。
B級ホラー映画のお手本のような作品。
それを実写ではなくアニメでやっちゃうというのは、さすが日本というところでしょうか。
悪いところ
時間が短いため、世界観についての説明が必要最低限に抑えられております。
バランスは良いと思うのですが、説明不足が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。
日本版だと、もう少し作品の時間はあって、海外版では削除されている場面があるかもしれませんけど、ちょっとわからないので、このあたりはなんともいえませんね。
また、エンディングについて、意見が分かれるかもしれません。
SFホラーのあるある要素ではあるのですが、それでも許容できない方もいらっしゃるかもしれません。
今回のネタバレなし感想のまとめ
ようやく鑑賞する事ができてよかったです。
昔のOVA作品って、DVDソフトになっていないものもあるので、何かの機会にソフト化して欲しいですね。
という事で、今回は『LILY-C.A.T.』のネタバレなし感想でした。
それでは、今日はこの辺で。
しーゆー!
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