
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は『クローバーフィールド』などの製作を手掛けた、J・J・エイブラムスのプロデュース作品『オーヴァーロード』に便乗したB級ホラー映画『オーバーロードZ』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
ちなみにこちら、みんな大好きな安心安定の
アサイラム製作、アルバトロス配給
のホラー映画となっております。
目次
『オーバーロードZ』概要
原題:『NAZI OVERLORD』
製作:2018年アメリカ
日本公開日:???
上映時間:1時間30分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
『オーバーロードZ』の予告編動画
『オーバーロードZ』のあらすじ
米軍のロジャース大尉は、ノルマンディー上陸作戦参加直後、ナチスに拉致された女性科学者のエリス博士を救出するという作戦に従事することを命じられる。
信用のできる部下を引き連れて、ルーマニアへ向かったロジャースたち。
ナチスはエリスを使って、生物兵器の製造を目論んでいるらしい。
ナチスとの数回の交戦の後、ロジャースは研究施設と思しき古城へと足を踏み入れる。
そこはおぞましい人体実験をおこなう施設だった。
『オーバーロードZ』のスタッフとキャスト
監督:ロヴ・パラティーナ
製作総指揮:デヴィッド・リマゥイー
脚本:スコット・マレン
音楽:クリストファー・カノ、クリス・ライデンハウア
出演者:ドミニク・スウェイン、トム・サイズモア、グレッグ・ファーマン

オーバーロードZ(字幕版)
『オーヴァーロード』便乗映画のため注意!
アサイラム製作、アルバトロス発売で仕掛ける『オーバーロードZ』は、タイトルから見てわかる通り、J・J・エイブラムスがプロデュースしたホラーアクション映画『オーヴァーロード』に便乗した作品となります。
J・J・エイブラムスといえば、『ミッション・インポッシブル』シリーズに参加したり、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を手掛けた売れっ子クリエイターですね。
『オーヴァーロード』はお金を結構使ったスーパーB級映画で、なかなかユニークな作品になっています。
しかし。
本作は便乗映画であるため、『オーヴァーロード』とは、一切関係ありません。
DVDのパッケージも、なんか『オーヴァーロード』をイメージしてる風ですが、全く関係ないので注意が必要です。
『オーバーロードZ』のネタバレなし感想
いつからゾンビが出ると錯覚していた?
わたしは、基本的にあらすじを読むことを最近していないんですよね。
よほど気になった映画は予告編を視聴する時もあります。
でも、あらすじは読まない。
今回、DVDのパッケージ画像とタイトルで、なんとなく「ゾンビ映画かな??」と期待して鑑賞したのですが……そういう人には本当にキツイ映画です。
AmazonのDVD販売ページに書いちゃっているから、こここでも書いちゃうのですが、ゾンビがメインではなく、虫がメインの映画です。
しかも、終盤に申し訳程度に登場します、虫。
ゾンビもおまけで登場しますが、
いらなくね???
と思うくらい、ゾンビの活躍はおろか、登場シーンさえ満足にありません。
おまけといえば、同じく終盤にクリーチャーっぽい生物が登場しますが、あくまで人間なので、そこまでテンションもあがらず。
前半に、ツギハギ状態の生物の死骸があったので、割と期待したのですが……
なんなんこれ??
というのが正直な感想です。

研究内容が雑
『オーバーロードZ』において、雑ではない場所を探すのが大変なくらい、全体的に雑な作りになっています。
アクションやら銃撃戦やら、ツッコんだら負け状態なので、そこは華麗にスルーします。
しかし、映画の根本に関わる、エリスちゃんの研究内容については、さすがにスルーできんかった。
一応の説明が劇中でなされるものの、あまりにも早足すぎて、状況を飲み込む前にストーリーが展開していきます。
そして、その説明が雑。
具体的なようで、実は抽象的なセリフで説明されるものの、イマイチ、ピンとこない。
わかるんですよ、内容は。
殺人ウイルスを身に宿した虫を使って、世界を書き換えるってことなんですが、伏線が一切ない状態で提示された設定なので、わたしは全くついていけなかった。
というより、そんなあさっての方向に舵を切る前に、もっとやることあっただろう!!ってなってしまいました。
ゾンビそっちのけで、虫かよ!!
こちとら、ゾンビを期待したんじゃい!!
恐ろしすぎるほど、見所のない映画で、そのことが逆にホラーでした。
『オーバーロードZ』のレビューや評価
最後までは観られなかった。
YAHOO!映画
映像も演技もシナリオも陳腐で見ていて飽きました。
YAHOO!映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
なんだろう??って気持ちになりました。
というか、アサイラムらしさを感じることができなくて、そっちの方が残念でした。
いつもなら無意味にゾンビとか出しまくるような気がしたので。
変なところで「映画作ろう!」ってなったのかもしれません。
突き抜ける部分が一切ないため、B級映画ではなく、Z級映画でした。
Z級映画コレクター以外の方には、オススメできませぬ。
という事で、ここまでは『オーバーロードZ』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
『オーバーロードZ』のDVD・Blu-ray
もっとこう……あるだろう!って叫びたがってるんだ。
こちらが本家。普通のB級ホラーアクション映画です。
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『オーバーロードZ』のネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

どこの世界線の話だよ!!
意外と誰もツッコんでいないラスト。
というかツッコんだら負けって思っているかもしれないですが。
『オーバーロードZ』は、作戦を終了させた主人公のロジャースが大統領と会ったところで、体内に宿らせていた虫を世界に放つところで終劇となります。
普通なら、わたしも何も思わないのですが、この映画は第二次世界大戦を舞台にしているんですよね。
で。
わたしたちは知っている訳です、虫が世界に放たれて、疫病が蔓延して人類滅亡になっていないことを。
史実を題材に扱う場合、フィクションと事実のバランスが難しい訳で、絶対に事実を覆してはいけない部分っていうのものがあります。
この映画においては、少なくとも「ドイツの勝利」「人類滅亡」は存在しない訳で、これを主張するには、劇中に様々なSF的伏線を張り巡らせないといけません。
しかし、『オーバーロードZ』では、この作業を完全に怠っているため、エンディングが訳のわからないことになっています。
疫病が蔓延しただけ……なら、まだわかるのですが、そこから先のステップである「人類滅亡」シナリオは、さすがに無理がありすぎる。
いくら荒唐無稽なアサイラム製作の映画であったとしても、史実を扱う以上は、通常の映画製作とは違う訳で、このあたりは、もっと丁寧に作って欲しかったところ。
第二次世界大戦でドイツが勝利して人類滅亡は、あまりにも唐突すぎました。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!