ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、ピエロさんが登場するホラー映画『ゲーム・オブ・クラウン』のネタバレなし感想を書いていきませぅ。
目次
『ゲーム・オブ・クラウン』について
原題:『LAND OF SMILES 』
製作:2014年アメリカ、オーストラリア、タイ
日本公開日:???
上映時間:1時間30分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
23歳のアビーは、幼馴染で親友のペニーと、ちょっとした事で喧嘩してしまった。
二人で計画していたタイへの旅行は、アビーは見送り、ペニーは一人で行くことになる。
アビーは恋人と真剣に付き合おうとしていたのだが、その恋人は浮気しており、その現場をアビーは目撃。
結局、アビーはペニーの後を追ってタイへ向かうのだった。
現地でバックパッカーであるベンとジョエルと仲良くなったアビーだったが、やはりペニーと合流したい。
そんなアビーの元に、ペニーから動画が到着する。
動画では、ナイフを持ったピエロに、ペニーが拘束されているという内容だった。
戦慄したアビーは、急いでベンとジョエルに相談するが、二人は最近動画サイトで流行している「ゲーム」だとして取り合わないのだった……。
今回利用した動画配信サービス
Amazonプライムビデオアマゾンのプライム会員であれば、無料で視聴する事ができます。ただし、配信期限があるので、興味がおありであれば、可能であれば、お早めの視聴をオススメいたします。
スタッフ・キャスト(出演者)
監督・脚本・製作:ブラッドリー・ストライカー
製作:ケイトリン・ストライカー
撮影:マーカス・E・ミューラー
音楽:ダーレン・モルゼ
編集:サイモン・ホイールドン、カイル・キャシー
出演者:アレクサンドラ・ターシェン、キーナン・ヘンソン、ケイトリン・ストライカー、ブラッドリー・ストライカー、エイミー・バースキー、クリスタ・ドナーゴ
おっさんのネタバレなし感想
怖くないPOV映画
『ゲーム・オブ・クラウン』は、POV形式で撮影されている映画となります。
POV=point of view(ポイント・オブ・ビュー)のことで、主観的な撮影方式のことでございます。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などに見られる撮影方法ですね。
POV映画というのは、制作費が少ない時に採用されることが多いのですが、「なぜ撮影しないといけないのか?」という問題が常に付きまといます。
理由をきっちり設けるか、そんな理由が吹き飛ぶくらい物語が面白いか、そのどちらかでないと、この問題はクリアできないのです。
そして、多くのPOV映画は、この問題をクリアできなくて撃沈されております……最初からスルーしている作品もありますけどね。
本作も、この問題をクリアすることができておらず、非常に中途半端なPOV映画となっております。
POV形式で撮影して、フェイク・ドキュメンタリーにしないという作り方はアリなのですが、本作の場合、その作り方が裏目にでてしまった感じ。
バックパッカーの映画監督という設定も活かせておらず、POV映画ならではの臨場感もない作品。
ここまでPOV形式が失敗している作品も珍しい。
ロケ地で撮影しているので、お金があまりないという訳でもなさそう。
どうしてPOV形式で作ってしまったのか、かなり首を傾げてしまう映画でございました。
『ホステル』的な映画ではない
異国の地で、見知らぬ人間に誘拐され、命の危険にさらされるというストーリーは、個人的には『ホステル』を彷彿とさせるものでした。
そのため、拷問系の痛々しいホラー映画を期待したところ、エンディングだけ、ちょいグロ描写があるだけの、旅行エンジョイ作品でございました。
えぇ……ってなりましたわ。
誘拐されたのが友人で、主人公が彼女のことを心配するのは良いのですが、ピエロさんからの指示は、いたって普通のもので、「旅行、楽しんでね!」みたいなもの。
そこからは、恐怖を感じることもないし、主人公の葛藤を感じ取ることができませんでした。
友達が苦しんでいるのに、自分だけのほほんとしている恐怖を描きたかったのかもしれませんが、本当に友達に危機が迫っているのかが、観客にも示されないので、その恐怖を描くことができておりませんでした。
恐怖も緊張感もなく、ただのリゾート映像作品って感じでございます。
クラウンそのものに魅力がない
主人公の友人を攫ったクラウンについても、非常に不満が残ります。
クラウンが一体なにをしたいのかが、劇中において、全く提示されていないため、クラウンに対しての恐怖を抱きにくくなっています。
クラウンの動機がなくても、クラウンが主人公たちに出す指示に狂気を感じることができれば良かったのですが、クラウンは「どこそこに行け」「ドリンクを飲め」みたいな普通の指示しか出しませんでした。
そのため、結局、クラウンに対して「怖い!」と感じることができませんでした。
確かに、劇中にて巷で流行している自分を発見するための「誘拐ゲーム」と混同させるために、普通の指示を出したのかもしれません。
そうであるなら、中盤まではそれでいって、中盤以降「これ、ゲームじゃなくね?」と、観客に感じさせるような決定的な場面を出して、恐怖を煽る必要があると思うんですよね、ホラー映画であるなら。
でも、『ゲーム・オブ・クラウン』は、最後まで「誘拐ゲーム」路線で行ってしまったため、恐怖を感じる事のできないホラー映画となってしまいました。
レビューや評価
YAHOO!JAPAN映画では、『ゲーム・オブ・クラウン』のページはあるのですが、レビューを投稿している方がいらっしゃらないため、ここでご紹介することができません。
今回のネタバレなし感想のまとめ
『ゲーム・オブ・クラウン』で良かった点といえば、タイの風景ですね。とても綺麗でございます。
ピエロ映画を幅広く収集している方やZ級映画をコレクションしている方にのみ、チャレンジをオススメいたします。
という事で、今回は『ゲーム・オブ・クラウン』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
ネタバレあり感想
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『ゲーム・オブ・クラウン』と同じく『ホステル』系の映画。こちらの方が面白いですね、まだ。