
ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は『片腕マシンガール』のリメイク作品『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』のネタバレなし感想を書いていきませぅ。
厳密には、リメイク……ではなくて、リブート企画らしいです。
目次
『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』について
製作:2019年日本
日本公開日:2019年11月22日公開
上映時間:1時間26分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
貧しい住民たちが暮らすイシナリ地区では、臓器売買組織であるダルマ屋の支配下にあった。
イシナリ地区の住民たちは、自身や家族の肉体の一部をダルマ屋に売って、手にしたお金で毎日を食いつないでいた。
幼い頃に、親に体を切り売りされてしまった姉妹がいた。
アミとヨシエ。
成長した二人は、見世物小屋でアイドルとして活動していた。
その裏で、ヨシエは失った片腕にマシンガンを取り付け、ダルマ屋関連の施設を仲間とともに襲撃しているのだった。
ダルマ屋の社長である青山ダルマは、自分に歯向かう者たちを駆逐するため、改造を施した人間兵器をイシナリ地区に解き放つ。
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スタッフ
監督・脚本・編集:小林勇貴
オリジナルキャラクター制作:井口昇
製作:新井重人、原啓二郎
エグゼクティブプロデューサー:福家康孝
プロデューサー:千葉善紀
プロデューサー・編集:西村喜廣
アソシエイトプロデューサー:山城梓
脚本: 継田淳
音楽:中川孝
美術:佐々木記貴
VFXスーパーバイザー:鹿角剛
特殊造型:土肥良成
アクション監督:匠馬敏郎
キャラクター:キャスト
アミ:搗宮姫奈
ヨシエ:花影香音
マツカタ・テツヤ:坂口拓
橘キキョウ:北原里英
青山ダルマ:根岸季衣
佐々木心音、矢部太郎、住川龍珠、石川雄也、安田ユウ、中条さち、ウメモトジンギ、中西秀斗、笹野鈴々音、にしくん
おっさんのネタバレなし感想
メッセージ性は弱くなっている
『片腕マシンガール』は、グロ描写や不謹慎ネタがウリになっている作品ですが、意外な事に、メッセージ性もきちんとある映画でございました。
アクが強いだけの映画ではなかったんですよね。
おそらく、この点が『片腕マシンガール』をカルト映画たらしめているのではないかと、私は考えております。
押し付けではないメッセージが、作中にさりげなく散りばめられており、それが不謹慎ネタとリンクしている点は、簡単にできるものではありません。
さてさて、そんな『片腕マシンガール』をリブートした本作ですが、一応メッセージ的なものは、あるにはあります。
しかし、オリジナル版に比べ、メッセージ性は弱くなっていました。
暴力ではなく、話をすれば、わかりあえる。
そういうメッセージが込められているのだろうと考えられますが、劇中で上手に機能しておらず、観客に響かない結果になってしまったように思います。
『片腕マシンガール』を見ていなければ、普通のB級映画として鑑賞できたと思いますが、やはりカルト映画をリブートするのは難しいという事ですね。
別ベクトルの悪趣味映画
『片腕マシンガール』は、不謹慎ネタを炸裂させている、無茶苦茶な映画でした。
本作は、悪趣味映画ではあるのですが、不謹慎というよりは下品な方に振り切っている感じがします。
無茶苦茶な世界観を作るために、必要以上の下ネタを盛り込むのは、ちょっと安直なように思うのです。
そんなものに頼らなくても、奇妙奇天烈な世界を構築することはできるので、そのあたりはもうちょっと頑張って欲しかったところ。
私は不謹慎ネタについては、まだ大丈夫な方ですが、下品なネタになると、ちょっとしんどいところがありまして、『片腕マシンガール』よりきついものを本作には感じてしまいました。
グロ描写よりセクシーシーンが多い
『片腕マシンガール』は徹底的にスプラッター描写に力を入れておりました。
本作でもグロ描写は多々ありますが、それより気になったのはセクシー描写が増えている点ですね。
サービスシーンと捉えれば、別になんとも思わないのですが、オリジナル版ではグロ描写をやりたくてやりまくった感が、ひしひしと伝わってくるんですね。
ところが、本作のセクシーシーンには、制作陣のやりたくて作りました!感を、ほとんど感じることができません。
他のグロい場面でも、そういう感じが伝わってこなくて、なんとも残念。
作品全体を包み込むテンションは、『片腕マシンガール』よりも低く感じました。
セクシーシーンを盛り込むよりも、自分たちのやりたい事を、もっとやって欲しかったなぁ。
敵が段階的に強くなる展開はグッド
アミやヨシエの前に立ちはだかる様々な敵キャラクターが、ストーリーが進むにつれて、レベルアップしていく展開は良かったですね。
この点は、オリジナル版にはなかった要素でして、『片腕マシンガール』にはなかった爽快感を感じる事ができました。
本作はキャラクター映画としての側面が強くなっているため、漫画やアニメ的な展開ができるようになったのかもしれません。
オリジナル版での不満点が、リブート版で改善されている点は、好印象でございました。
レビューや評価
リブートなので、これはこれでいいと思いますが、やはり「片腕マシンガール」と言うのは前提で見ると、「片腕マシンガール」で熱狂した者としては、「ちょっとどうなの」と言う作品です。
Yahoo!映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』
そんなに期待はしてなかったのですが、思ったより面白かったです。
Yahoo!映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』
今回のネタバレなし感想のまとめ
『片腕マシンガール』よりも、映画としてまとまっている『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』。
しかし、上手にまとめてしまったために、本作には「これだけは絶対に作るんだ!」という情熱を感じる事ができなくなってしまいました。
『ジェイコブス・ラダー』の時もそうですが、カルト映画のリメイクやリブートは、本当に難しいですね。
オリジナル版を越えるのは難しいにしても、それに迫る何かを持って企画しないと失敗してしまうという事が、二作品通してわかりました。
ちなみに、本作は『片腕マシンガール』を見ていない人であれば、普通に楽しめる映画となっております。
不謹慎ネタや下品ネタでも問題ない人に限りますけれどもね。
という事で、今回は『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
ネタバレあり感想
『片腕マシンガール』のネタバレなし感想
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