IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
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ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。

前作がヒットして、満を持しての後編が公開されたにも関わらず、公開後はなぜかほとんど話題にならなかった悲しきホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。

そもそも、「それが見えたら終わり」って付ける必要ある??ってツッコミたくなる私ですが、ワーナーが自分の映画で邦題やらかししてしまうのは、なんなんでしょうね。



当初、映画館で鑑賞するつもりはなかったんですよね、今回の『チャプター2』。

予告編をチラリと観て「これ、絶対に映画館で笑ってまうやつやん」って思っていたので。

でもですね、109シネマズのポイントが結構たまっていたので、「まぁ見てみるか」って、ふと思い立ち、映画館へ足を運んだ次第です。

そんな訳で、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の感想を綴っていきます。

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』概要

原題:『IT CHAPTER TWO』
製作:2019年アメリカ
日本公開日:2019年11月1日
上映時間:169分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)

予告編動画

あらすじ

ある子どもたちが、デリーに現れたペニーワイズという怪物を撃退してから27年後。

その子どもたちは、街を離れ、それぞれの人生を歩んでいた。

そんな中、マイクは唯一、デリーに残りペニーワイズの再来に備えていた。

そして、とある夜。

一件のバラバラ事件がデリーにおいて発生する。

マイクはこっそり現場へ趣き、そこに血文字で壁に書かれたメッセージを目にする。

「COME HOME」。

確信したマイクは急いで、かつての仲間に知らせる。

IT(やつ)が戻ってきたと――。

今回利用した映画館

109シネマズ大阪エキスポシティ

スタッフ

監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
原作:スティーヴン・キング『IT/イット』
製作:ロイ・リー、ダン・リン、セス・グレアム=スミス、デビッド・カッツェンバーグ

キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)

ビル・デンブロウ:ジェームズ・マカヴォイ(細谷佳正)
ベバリー・マーシュ:ジェシカ・チャステイン(高垣彩陽)
ベン・ハンスコム:ジェイ・ライアン(小野大輔)
リッチー・トージア:ビル・ヘイダー(諏訪部順一)
マイク・ハンロン:イザイア・ムスタファ(三宅健太)
エディ・カスプブラク:ジェームズ・ランソン(神谷浩史)
スタンリー・ユリス:アンディ・ビーン(平川大輔)
ペニーワイズ:ビル・スカルスガルド(多田野曜平)
ジョージー・デンブロウ:ジャクソン・ロバート・スコット(宇山玲加)
質屋の店主:スティーヴン・キング


おっさんのネタバレなし感想

思った通り、がっつりホラーコメディになっていましたね。

前作の『チャプター1』は、主人公たちが子供で、恐怖の描写を曖昧な雰囲気で演出していたので、それなりに不気味な映画に仕上がっていました。

しかし、今作については、不気味な雰囲気が完全に消えてしまって、ペニーワイズがガンガンにその存在を主張してくるので、怖さがほとんどありませんでした。

ペニーワイズ、恋する乙女かよ?!

小ネタも色々と仕込まれており、それを発見するたびに笑ってしまう。

果たして、これで良かったのか?って、首を傾げてしまいました。

西洋的なホラー(ビジュアル重視のホラー)をお好きな方でも、果たして恐怖を感じる事ができたのか?その判断が正直なところ、難しいという、変な映画でしたね。



一方、映画全体としては、ホラーというよりは人間ドラマに重点を置かれているので、そういう風に観ると、意外と面白く感じました。

時間が170分もあるので、確かにホラーであり続けるのは難しい。緊張感を保ち続けないといけませんからね。

だから、最初からホラー映画である事を捨てるのは良い判断だったのかもしれませんが、結果としてスタジオとの意思疎通が上手く機能していない事が露呈してしまうという、悲しい結末になりました。

良いところ

ホラー映画である事を捨てているにしても、一応、世間一般での認識において、本作はホラーです。

なので、その視点から本作を眺めると、ストーリーはシンプルに、恐怖の対象も明快なので、前作よりはわかりやすい。

また、どういう訳か、前作を観ていなくても、この一本だけで『IT』を観たといえる感じに仕上がっているストーリーは、時間がない方にはありがたいかもしれないですね。

大人たちが再び精神的に子供にかえり、それぞれの恐怖と戦うという人間ドラマも、なかなかに熱いものを感じる事ができました。

成人した仲間と一緒に失った幼少期の記憶を取り戻す、大人による大人のためのティーンズムービーという、非常に風変わりな映画という印象を受けましたね。

悪いところ

とりあえず、ホラー映画ではないので、そこは注意しましょう。

『チャプター1』のような作品を期待すると、ペニーワイズに顔やら頸動脈やら腹を大きなお口でガブリといかれます。



また自分からホラーである事を捨てたにも関わらず、ホラー描写のビジュアル面に、やたらと力を入れてしまった点も、個人的にはマイナスでした。

西洋的なホラーを期待していた方であれば、このあたりは楽しめるのですが、あまりにも直線的なホラー描写の連続に「いや、もうお腹いっぱいです」と、中盤あたりから思い始めてしまいました。

小ネタ含めた悪ノリが激しくて、なんか話が進むにつれて、真顔になってしまった。



そして、何よりも長い!

もっとコンパクトにできただろうし、ホラー映画であるなら、短くすべきです。

スタンリー・キューブリックやウィリアム・フリードキンのように、演出に狂人的こだわりを持っているのであれば、長くてもホラー映画を成立させてしまう事ができる。

しかし、この映画は、肝心のホラー描写を演出や演技によって構成しているのではなく、CGに頼っている訳です。

CGだけでホラー描写を構成してしまうと、違う映像を作っていても、どうしても全てが均一的に見えてしまう。

だからこそ、要所要所で使用するのであれば、効果的なのですけど、今回はそうではないので、ホラー映画としての魅力があまりありませんでした。

レビューや評価

びっくりはするけど、怖くはない!!

Yahoo!映画

かつて遊んだ仲間と再び会った時の懐かしさがいいですね。
何故だか自分も久々に会ったような感覚。
次から次へと思い出話が止まらない!
回想で幼少期を見せてくれることもあり、ドラマ部分はじっくりと描かれています。

Yahoo!映画

イット はかなりいろんな比喩が込められているので、それを感じとれると本当に深くてとても良い映画です。

Yahoo!映画

今回のネタバレなし感想のまとめ

もうちょっとつまらない映画なのかな?と思っていたところ、ホラーではないものの、別ジャンルの作品として、きちんと成立させていたのは意外でした。

配給するスタジオも、そのあたりを踏まえて、違う視点で宣伝をおこなっていれば、また異なる評価あったかもしれない『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。

ホラー映画がお好きなら『チャプター1』だけ。ホラーは少し苦手かな?という方は誰かと一緒に『チャプター2』を鑑賞してみてもいいかなって感じです。

ぶっちゃけ、TV映画版『IT』のように、両方とも観ないとダメって映画ではありません。

どちらか一方を鑑賞すれば良いって感じの映画です。

もちろん、時間と興味がおありなら、両方チェックしても損はしませんよ?



という事で、ここまでは『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレなし感想でした。

これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!

DVD・Blu-ray

無事に完結してよかった。本当なら一気に撮影して完全なる二部作で製作して欲しかったねぇ。

前半となるチャプター1。お願いだから変な邦題付けないでくれやで……。


TV映画版の『IT』。この作品を越えることはできなかったよ、兄さん……。


スティーブン・キングが執筆した『IT』の原作本

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ネタバレあり感想

そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

TV映画版と異なる恐怖の形

TV映画版はトータルで180分ある、前後編からなる作品です。

前半は子供時代、後半は大人時代と、新しい『IT』と見かけの構成は一緒です。

しかし、TV映画版は、当然のことながら、前後編ひとつの作品として製作されているため、最初から大人のシーンがあります。

その点が今回の映画版『IT』と違うところ。

TV映画版では、作品がひとつに続いているため、恐怖の形に一貫性があります。

子供の時も大人になってからも、ペニーワイズはペニーワイズであり、得体の知れない化け物なんです。

そこから1ミリも動かない。

だからこそ、TV映画版は、わかりやすく怖い訳です。



では、今作はどうなのかというと、『チャプター1』と『チャプター2』の間には2年の時間的な空白が存在します。これは亀裂といってもいい。

そのため、映画の内容そのものが変化するのはもちろん、描写する恐怖の在り方も変容を強要されてしまいました。

本作において、子供の頃のトラウマは、簡単に払拭できない事を繰り返し描写しています。

1作目ではそれを利用する悪意が恐怖の対象です。

<それ>を退治しなければ、そもそも町の存亡も危ういと感じた主人公たち(ジョージの敵討ちも、もちろんありますけど)はペニーワイズに立ち向かいます。

『チャプター2』になると、一旦忘れた記憶を再び取り戻してしまったルーザーズ・クラブの面々が、子供の頃のように、そのトラウマに怯え続けます。

大人になっても、忘れ去ってもトラウマ、心の傷は癒えない。

その単純明解な事実こそが、『チャプター2』における恐怖なのではないかと、私は考えます。

そうして、ペニーワイズは得体の知れない怪物から乗り越えるべきトラウマに成り下がった訳です。

逃げるのではなく立ち向かう事により、辛い思いを通して、光射す良い思い出を胸に抱く事ができる。

終盤でその事が観客に提示される本作は、癒えない傷に怯え、いまも耐えている人々に対して、「一人で悩まないで」とメッセージを送っているように感じました。

おっさんが気付いた小ネタ

私が気付いた『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』に登場する小ネタ。

・スタン首から足が生えて、口にとりつこうとしている一連のシーンは『遊星からの物体X』。

・ペニーワイズの巣へ行く途中、ベバリーを水中に引きずり込んだのは『クリープショー』のあの御方。

・ラストにおいて、劇場の看板に『ナイトメア オン エルムストリート』の文字。

その他にもあると思うのですが、わかりやすくて、私が気付いたのは、このあたりです。



という訳で、今日はここまで。

本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!



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