
どーも、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は、劇場公開当時、ショッキングなビジュアルでホラー映画界隈で話題となったホラー映画『スマイリー』をご紹介します。
ちなみに、公開してからは、ほとんど話題になる事もなく、その存在は忘れられてしまった悲しき映画です。
まぁ、そりゃそうやねって感じなんですけどね。
私は、本作が映画館で公開された時、都合が合わなくて鑑賞できず、そのままタイミングを逃して、今まで鑑賞しておりませんでした。
巷では「胸糞映画」「超絶つまらんちゃん」とか言われている『スマイリー』のネタバレなし&ネタバレありの感想を綴っていきたいと思います。
目次
『スマイリー』概要
原題:『SMILEY』
製作:2012年アメリカ
日本公開日:2013年5月25日公開
上映時間:99分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
あらすじ
大学生になったばかりのアシェリーは、インターネットで利用できるチャットルームにて、「笑いのために」という単語を3回打ち込むと現れる怪人<スマイリー>の事を耳にする。
同居人と冗談半分で、その都市伝説を試すアシェリーだったが、なんと本当にチャット相手がスマイリーに惨殺されてしまう。
その日から、アシェリーはスマイリーの影に怯えるようになり、やがて精神が錯乱していくのだった。
果たしてスマイリーは実在する殺人鬼なのか?それとも……?
スタッフ
監督・脚本:マイケル・ギャラガー
製作:シンディ・コーワン
キャスト(出演者)
ケイトリン・ジェラード、メラニー・パパリア、シェーン・ドーソン、アンドリュー・ジェームズ・アレン、ロジャー・バート
おっさんのネタバレなし感想
「コレジャナイ」感が、半端なくありましたね。
都市伝説を扱ったホラー映画って、昔だと『キャンディマン』がありましたし、スリラーになりますが『ルール』も印象深い。
なので、都市伝説の設定がしっかり構築された上で、ストーリーが展開すると思っていたら、そうではありませんでした。
この映画のシナリオを書いた人は、そもそも都市伝説を好きではないんじゃないかな?
別に都市伝説を研究してから脚本を書いて、とは思わないのですが、せめて自分なりに「都市伝説って、こういうやつやんね」って考えがないと、作品に説得力がない。
私はホラー映画大好きだし、怪談も都市伝説も大好物です。
なので、「スマイリー、なんかおかしいな」と思って自分なりにオチを予測したら、案の定、想像通りのオチで、真顔になってしまいました。
たぶん、ホラー映画とか都市伝説が好きな人であれば、かなり早い段階でオチを読めるのではないでしょうか。
良くも悪くもB級映画。でも、クオリティーはそれほど高くないB級映画って感じで、あまりオススメできないですね。
終盤一歩手前までは、普通に面白かったのに残念。
良いところ
ダメな点が致命的すぎる本作ですが、それでもラストまで普通に鑑賞できるのは良いところですね。
途中で鑑賞が辛くなるとか、そういう事はなかったので、その点は好印象です。
ティーンムービーとしては及第点をクリアしており、一人で真面目に鑑賞するよりも、みんなでワイワイつっこみながら視聴した方が良いタイプの作品です。
悪いところ
致命的にダメな所はいくつかあるのですが、私が一番許容できなかった点は、本作の肝となる都市伝説「スマイリー」の設定が、あまりにも雑であった点です。
私は大学に通っていないので、民俗学における都市伝説の定義などは存じ上げません。
しかし、それでも、少なくとも「都市伝説とは、ある種の教訓を与えるものでなければいけない」って思うんですよね。
翻って、「スマイリー」の都市伝説はどうだろうと考えると、教訓めいた事は全くないんですよね。
誰彼構わずにチャットで相手をする事が危険である、とするなら、特定の単語を打ち込む行為がそもそも意味がありません。
「スマイリー」が、なぜ誕生したのかが、劇中でも、全く明かされないので、最後まで作品に入り込む事ができませんでした。
殺人鬼・スマイリー誕生の経緯が劇中で提示されていない点は、観客にオチを容易にイメージできる手助けをしているので、本当に本作における致命傷って感じです。
また、単語を打ち込まれた相手が殺されてしまうので、単語を打ち込んだ側に対しての恐怖もありません。
ですので、アシェリーがスマイリーに追いかけられる事が、そもそも意味不明って感じになって、そのままオチを想像できる訳でございます。
普通、『キャンディマン』のように、単語を打ち込んだ方にスマイリーが現れるようにするのですが、どうして、こんな物語になってしまったんですかね。
あとですね、スマイリーのビジュアルがグロい感じなのですが、本編にグロ描写はありませんので、期待するとNGです。
レビューや評価
内容がとても入りやすくアクションも上手でしたが、オチがとても残念でした。
Yahoo!映画
ストーリーはそこまで悪くない気がしないでもない
Yahoo!映画
途中までは主人公が可愛いのとちょっと怖い
Yahoo!映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
調べていくと、この監督さん、評判が良ければ続編を作る気満々だったらしく、むしろ、そちらの方がホラーっていうね。
これなら、『エルム街の悪夢 リアルナイトメア』のような手法で制作しても良かったかもしれませんよね。
仮に『スマイリー2』を作るのであれば、捻りを加えるのではなく、ホラー映画について、しっかり考えてからにして頂きたい感じです。
ちなみに、この映画、胸糞ですって感想を書いている方がいらっしゃるのですが、日頃からホラー映画、特にB級Z級のホラーを嗜んでいたら、特に問題ありませんので、そこは勘違いしちゃいけないかな。
あまりホラー映画を見ていない人や、見ていてもメジャー作品しか見ていない方からしたら、確かに「胸糞ムービー」でしょうけれども。
そういえば、人形ホラーみたいに、お面ホラー映画とかマスクホラー映画みたいなジャンル、あるのかしら??
という事で、ここまでは『スマイリー』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
雑すぎるオチは許されないよ!
案の定、主人公以外の友人たちがグルになって、いたずらをしかけていたというオチが用意されており、「捻るのなら、もうちょっと捻ったら良いのに」って気持ちが湧き上がってきました。
それはそうとして、主人公が窓から飛び降りて絶命したあと、ゼインが主人公の同居人に単語をタイピング。すると、本物のスマイリーが登場!という流れは悪くありません。
結局、「スマイリー」という都市伝説は実在したというオチは綺麗ではあります(そうすると、この直前にある犯人たちの独白が意味不明になってしまうんですけどね。自分たちがスマイリーを作り上げたって言っているので)。
もしくは、アシェリーが死んで、その怨念が本物の<スマイリー>を誕生させた、としたら、こちらも綺麗ですよね。
ところがどっこい、エンドロール後、アシェリーお嬢さんは生きている事が提示されてしまいます。
いや。
いやいやいや。
結局、何なん?って感じで、最後に思い切り映画を壊しまくって終了してしまいました。
完全に迷走してしまった感があって、とても悲しい気持ちになりましたね。
大学教授が劇中で言っていた「悪意が人格を持った」としたら、そこから、もっともっとスマイリーが積極的に殺戮を繰り広げないとわかりにくいし、本当に残念でございます。
個人的に、本物のスマイリーの素顔がどれくらいエグいのかにも、密かに期待してのですが……。ううむ。
また、そもそも、どうしてターゲットをアシェリーにしたのか、それはオチでも明かされていないんですよね。
私はオチが早い段階で予想できたので、あとは「なぜアシェリーでなければいけなかったのか」が明かされる事を期待しておりました。
しかし、結局のところ、それが明かされる事はなく幕引きだったので、本当にスマイリーの造形だけで作った印象が強いですね。
確かに「つまんない」って言われても、仕方がありません……。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!