
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、日本国内でのDVDやブルーレイが販売されていないっぽいホラー映画『パニッシュメント 呪いの木』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
事前情報が全くない状態での鑑賞となりまして、そんな私がどんな感想を抱いたのか、綴ってまいります。
目次
『パニッシュメント 呪いの木』について
原題:『CURSE OF THE WITCHING TREE』
製作:2015年イギリス
日本公開日:劇場未公開
上映時間:1時間42分(102分)
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
病に倒れ、昏睡状態が続く父親の夢を叶えるため、母親と弟ジェイクと共に、セントジョナス農場へ引っ越してきた大学生のエマ。
その農場は築800年という歴史のある場所だった。
母親は、様々なことで限界寸前で、エマはできる限り、母親のサポートを心がけていたものの、そんな心遣いは母親には届かず。
母親は、エマの恋人を認める事ができず、次第にエマと距離が出来始める。
そんな時、ジェイクが奇妙な行動を取り始める。
最初は、引っ越して新しい場所に移ったストレスからきているのだろうと考えていたのだが、実際は、農場の過去に影響を受けているのだった。
本作を視聴できる動画配信サービス
music.jp会員の方は、動画レンタルにて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
2025年6月時点の情報です。最新情報につきましては、music.jpにてご確認ください。
スタッフ
監督・脚本・製作:ジェームズ・クロウ
製作:ルシンダ・ローデス
製作総指揮:トニー・タグリエンティ、スティーヴ・ビーチャム
音楽:ピート・コールマン
キャラクター:キャスト
アンバー・ソーソン:サラ・ローズ・デントン
ジェイク・ソーソン:ローレンス・ウェラー
エマ・ソーソン:ルーシー・クラーヴィス
イソベル・レッドウッド:ダニエル・バックス
その他:ジョン・キャンプリング、キャロライン・ボールトン、リディア・ブレデン=ソープ、シェーン・グリーン、リーアム・ポンダー、ディーン・マスケル、チャーリー・ボンド、ベン・グリーヴス=ニール、エリオット・オドム、ロレイン・グレイ
おっさんのネタバレなし感想
雰囲気系のホラー映画
本作は、グロ描写やバイオレンス描写で恐怖を観客に示していくタイプの作品ではありません。
完全に雰囲気系のホラー映画となっておりまして、作品全体に漂う雰囲気は、悪くありませんでした。
個人的には、オープニングの映像が、ホラーメイズやお化け屋敷の体験前に見る映像のようで、とてもワクワクしましたね。
ただ、そこがピークみたいな感じで、緩やかに失速していく……そんな感じの作品となっております。
家族ドラマ中心の映画
本作は、雰囲気系ホラー映画に分類されると思うのですが、がっつりホラーというわけではありません。
基本的に、本作は家族ドラマが中心になっております。
家族間の問題が、ストーリーの中心になっていて、そこにホラー要素を加えている……そんな塩梅の映画。
そのためなのでしょうか、物語の進行は、かなりゆっくり。
家族間の辛い話題が、ずっと続くので、観ているこちらとしては、かなりしんどい。
精神的ダメージを負わせてくるタイプの作品なので、鑑賞する時は、元気な時の方が良いかもしれません。
これだけだったら、まだ良いのですが、個人的に母親のキャラクターについて、とてもついていけない感じで、余計に辛かったですね。
様々な母親の決断については、理解できる一方で、納得できる部分が少ない点が、鑑賞していてキツい。
また、物語が進むにつれて、事態の悪化にひたすら手を貸している状態になっていて、「この映画に、そもそも、お母さんって、本当に必要なのか?」と首を傾げてしまう。
雰囲気は悪くないのですが、そもそも、ホラー要素を付け加えて製作する必要があったのか?と思ってしまう、そんな映画となっておりました。
シナリオのブラッシュアップが出来ていない
先ほども書いた母親のキャラクターにも繋がっているのですが、本作のシナリオについて、ブラッシュアップが出来ていない点が、一番の問題ですね。
本作は、低予算映画という以前に、おそらく自主制作映画に近いスタンスで作られた映画だと思います。
そのため、監督・脚本を務めたクリエイターの方の考えや主義、主張を詰め込んだ作品となっております。
それは良いのですが、それでも、誰かに見せることを前提に製作しているはずなので、もうちょっと脚本のクオリティーを上げてから製作しても良かったと思います。
本作は、100分を越えた作品なのですが、そもそも70分から90分ほどで収まる内容になっています。
もっと短くして見やすくできたはずだし、脚本の見直しに時間をかけていたら、お母さんのキャラクターも、もう少し違った感じになっていたはず。
本作のストーリーは、いくつかのアイデアが組み合わさっているのですが、それぞれのアイデアが上手くまとまっておらず、とっ散らかっている状態になっていました。
本作のオチについても、最後の最後に、なぜかホラーを意識してしまっており、「えぇ?」と、かなり困惑してしまいました。
家族の物語なのに、最後にホラー映画のエンディングを持ってきてもよいのか?
本作は、あくまで家族ドラマにホラー要素を加えた作品。
ホラー映画というよりは、人間ドラマに近い作り方になっています。
なのに、最後の最後に、どうしてホラー映画になろうとしたのか、ちょっとわからないですね。
このあたりも、脚本の見直しに時間をかけていれば、阻止できたかもしれず、もっと面白い映画になっていた可能性もあります。
口コミレビューや評価
下記サイトで『パニッシュメント 呪いの木』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
良いところもあるのですが、悪いところが、個人的には、かなり致命的で、全体的にかなり辛い映画鑑賞となりました。
Z級映画ハンターのような方にしか、ご紹介できないタイプの作品でございます。
という事で、今回は『パニッシュメント 呪いの木』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
本作は配信オンリーの作品のようで、日本国内向けのDVDやブルーレイは、販売されていないようです。
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