ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は、SF映画好きにのみ高く評価された悲しきSFホラー映画『スカイライン−征服−』の続編、『スカイライン−奪還−』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
目次
『スカイライン−奪還−』概要
原題:『BEYOND SKYLINE』
製作:2017年アメリカ
日本公開日:2018年10月13日公開
上映時間:1時間46分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
『スカイライン−奪還−』の予告編動画
『スカイライン−奪還−』のあらすじ
ある日、突然出現した大型の宇宙船に世界中の人々が吸い込まれてしまい、人々は大混乱に陥る。
ロサンゼルス市警の刑事であるマークとその息子トレントは、宇宙船に吸い込まれるも、脱出の機会を伺い、諦めなかった。
二人は宇宙船で離れ離れになるものの、マークはエイリアンになった後にも人の心を失わずにいたジャロッドに出会い、命を救われる。
ジャロッドとともに船の破壊工作をしつつ、息子を探すマーク。
しかし、その行動を指揮官エイリアンに察知されてしまう。
今回利用した動画配信サービス
スカイライン-奪還-(字幕版)
今回は、Amazonで、動画をレンタルいたしました。
『スカイライン−奪還−』のスタッフ
監督・脚本:リアム・オドネル
製作:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス、マシュー・ジョーズ
製作総指揮:アレン・リウ、キティ・ロン、アレン・ヴァン・ダム、マイケル・ウィルアン
音楽:ネイサン・ホワイトヘッド
撮影:クリストファー・プロブスト
編集:ショーン・アルバートソン、バナー・グウィン
『スカイライン−奪還−』のキャスト(日本語吹き替え版声優)
マーク:フランク・グリロ(小原雅人)
オードリー:ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(植竹香菜)
スア:イコ・ウワイス(岡井カツノリ)
ハーパー:カラン・マルヴェイ(中野泰佑)
トレント:ジョニー・ウェストン(竹内栄治)
サージ:アントニオ・ファーガス(小林操)
ガルシア:ジェイコブ・バルガス
チーフ:ヤヤン・ルヒアン(三瓶雄樹)
スカイライン-奪還-(字幕版)
『スカイライン−奪還−』は『スカイライン−征服−』の続編
本作は、2010年に製作されたSF映画『スカイライン−征服−』の正統な続編として製作されました。
本作は、前作との繋がりが、ある程度、存在するという、結構面倒くさい構成になっています。
本作単独でも、そこそこ楽しめるようになっていますが、本作の根幹をなす部分の説明が省かれてしまっているので、可能であれば、前作である『スカイライン−征服−』を視聴してから、本作を鑑賞した方が良いかと思います。
なぜストラウス兄弟は製作に回ったのか?
7年の歳月を経て、なぜか続編が製作されてしまった『スカイライン』。
1作目である『スカイライン−征服−』は、低予算ながらも大ヒットしました。
SF映画としての評価も上々で、普通なら、もっと早い段階で続編が製作されてもおかしくなかった訳ですが、どういう訳か、実際に続編が作られたのが2017年。
さらに前作の監督であるストラウス兄弟は製作に回っております。
SF映画がお好きな方であれば、なぜストラウス兄弟は監督しなかったのかって、不思議に思うことでしょう。
これについて、特にアナウンスがあった訳ではないのですが、おそらく、本作では、SF映画としてのヒットよりも、映画としてのヒットを狙ったのではないでしょうか。
というのも、前作『スカイライン−征服−』は、SF映画としての評価は良かったのですね。
「SF映画では人類はエイリアンに敗北すべき」勢ともいうべき方々が、『スカイライン−征服−』を絶賛しました。
しかし、映画として鑑賞すると、むちゃくちゃ話題になった割には、普通のB級映画って感じの内容なんですよね。
あくまで、低予算で圧倒的なクオリティーのSF映画を製作したというところが重要であって、映画としてのクオリティーは普通だった訳です。
ストラウス兄弟は『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』でも似たような評価を受けており、SF映画愛好家には愛されているみたいですが、映画好きからは敬遠されている模様です。
そのため、制作会社としては、映画としてのクオリティーをあげるべく、ストラウス兄弟の続投を見送ったのかもしれません。
ちなみに、本作の監督は前作と本作で脚本を担当しているリアム・オドネルとなっております。
完結編にあらず。3作目の構想あり!
一部のサイトでは、本作が完結編であるかのように書いていましたが、監督と脚本を手掛けたリアム・オドネルは、すでに3作目の構想がある……というか、脚本は出来上がっていると、来日の際に答えています。
本当のところ、実際に製作されるかどうかは、まだ不透明ですが、もしかしたら、数年後に3作目が公開される日がくるかもしれません。
『スカイライン−奪還−』のネタバレなし感想
見やすいけど特徴ないなった
わたしは前作が好きではありません。
終盤までは、それなりに楽しく鑑賞していたのですが、ラストがどうにも納得できなかったんですよね。
それでも、前作の雰囲気は好きだったので、本作もあまり期待しないでも、若干のワクワクを伴って視聴しました。
しかし、1作目のテイストは完全になくなってしまい、単純なアクション映画になってしまっておりました。
それじたいは悪くないのだけど、前作の雰囲気を楽しみにしていた人間としては、ちょっとガッカリしましたね。
アクション映画なんだって切り替えると、それなりに楽しめる映画でございます。
見やすくなって、前作を受け入れることができなかった人にオススメできるようになった一方、特徴が消失してしまった点が残念です。
グロ描写は少しある
R15という指定があるので、本作にはグロ描写がしっかりとあります。
ただ、それほど多い訳ではないし、不快なシーンというものではないので、苦手な人以外は、気にしなくても良いかと思います。
ただ粘着質なエイリアンは、好みが分かれるところ。
前作よりは、無機質になっているとはいえ、あり変わらずネチャネチャしているので、苦手な方は注意してください。
『スカイライン−奪還−』の良いところ
アクション映画です
前半は、ホラーテイストの雰囲気でストーリーが進行します。
といっても、前作ほどの良質な雰囲気ではないのですけどね。
中盤以降は、単純なSFアクション映画になっています。
アクションメインで映画を構成しているため、前作よりはわかりやすく、見やすい映画でした。
アクションがお好きな方には、評判も良いので、アクション好きにはオススメできる作品。
続編でも単独視聴可能
また、続編ではありますが、前作を鑑賞しなくても、ある程度、楽しめるものになっております。
本作をガッツリ楽しむのなら、前作の視聴をオススメいたしますが、そこまで関心はないのなら、本作単独の鑑賞でも大丈夫です。
『スカイライン−奪還−』の悪いところ
フツーになってもうた
良くも悪くもフツーになってしまった『スカイライン−奪還−』。
また本作単独でも、ある程度楽しめるような作りになっているため、1作目と重複する部分が多くて、前作を知っている人からすると、ちょっと退屈です。
エイリアンに反撃する映画かと思いきや、映画が始まって1時間は、1作目と似たような物語が展開していくので、ちょっと辛い。
本作で期待していたものと、あまりにもかけ離れた展開が続くので、脱落する人も出てくるかも?
人間同士が戦いすぎ
もうひとつ、気になっている点があって、それは人々の小競り合いです。
ラオスに落ちてからの主人公たちと他の生き残りの人間の行動が、ちょっと信じられないのです。
エイリアンが襲撃してきて、人間の攻撃が基本的に通用しない状況で、エイリアン相手ではなくて、人間同士が戦う構図というものが、なんともしっくりこない。
ラオスという場所を考慮しても、共通の敵が登場したら、敵対関係にあっても協力するように思うんですよね。
いくらアクションシーンを入れたいからといっても、そんなことをする暇があるのかい??って、なんとも白けてしまいました。
『スカイライン−奪還−』のレビューや評価
予想の域を超えなかったので、めでたしめでたしと言う事で
Yahoo!映画
ただただ物苦しかった「征服」と違い、「奪還」の方は意外なモノが登場したり、人類達の戦い方も共闘を含み痛快さを感じる部分もあった。
Yahoo!映画
楽しまないと面白くない。
Yahoo!映画
『スカイライン−奪還−』のネタバレなし感想のまとめ
期待していた内容とは違っておりましたが、切り替えて鑑賞すると、それほど悪くはない映画でした。
色々とツッコミどころはありますが、ある程度、それらをスルーして鑑賞することをオススメいたします。
という事で、ここまでは『スカイライン−奪還−』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
『スカイライン−奪還−』のDVD・Blu-ray・関連アイテム
1作目のくら~い雰囲気、嫌いじゃないぜ?
『スカイライン−征服−』と被っているけどこっちがオススメ。
↓クリックして頂くとモチベーションあがります!
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
『スカイライン−奪還−』のネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
捕まってエイリアンの肉体に乗り換えになった人の心中
1作目のジャロッド、主人公の息子であるトレントは、自我が復活してからも、自分のおかれた状況を理解して、反撃に打って出ます。
しかし、多くの人は、彼らのように、強靭な精神力が備わっている訳ではありません。
そのため、エイリアンにされた多くの人々は、地球奪還の作戦に参加することなく、自害したり、なんならエイリアンに協力する者もいるかもしれません。
そのあたりについては、時間がないため、本作では掘り下げられませんでした。
でも、怪物になった自分を認識するというのは、かなりの恐怖ですよね。
本作で一番怖いのは、これなんじゃないかって、私は思います。
恨みの念を多く抱いていれば、まだ事実を受け入れることもできそうですけれども……。
もし、次回作を製作するのであれば、人類と人の自我を持つエイリアンVSエイリアンと寝返った人の自我を持つエイリアンの戦いを見てみたいですね。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!