ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回はロシアのSF映画『アトラクション-制圧-』をご紹介いたします。
Amazon プライムビデオでは、無料で視聴できたのが吹替版だったので、今回は吹替版での鑑賞となりました。
『アトラクション-制圧-』については、2020年1月13日現在、DVDの販売はおこなわれていないようです。
アマゾンプライムビデオやRakutenTV、YouTubeなどで、動画を購入したり、レンタルしたりはできますので、購入したい方は、お気をつけください。
なんかタイトルの付け方といい、作品のポスターの作り方といい、なんか『スカイライン -征服-』っぽいのが心配です……。
そんな訳で、『アトラクション-制圧-』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
目次
『アトラクション-制圧-』概要
英題:『ATTRACTION』
製作:2017年ロシア
日本公開日:2017年8月8日公開
上映時間:117分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
あらすじ
流星群が話題になっているロシアの、とある街。
いくつもの隕石が地球に降り注いだその日、隕石に衝突して、一隻の宇宙船がコントロールを失い地球に侵入。
ロシア軍は、宇宙船に対し、ミサイル攻撃をおこない、宇宙船を墜落させる。
しかし、宇宙船が墜落してしまったために、人々に多数の死傷者がでてしまう。
軍の司令官の娘であるユリアは、友人の敵を討つため、恋人の協力を得て、宇宙人に復讐を試みる。
途中に立ち寄った半壊したマンションで、落ちそうになったユリアを救った宇宙人は、自らをヘイコンと名乗る。
ユリアは、宇宙船へ戻るために必要なものを探すため、ヘイコンとともに行動するのだった。
今回利用した動画配信サービス
Amazonプライムビデオ『アトラクション-制圧-』(字幕版)
Amazonプライムビデオ『アトラクション-制圧-』(吹替版)
プライム会員の方は、追加料金なしで視聴可能です。
会員でない方は、動画レンタルor動画購入にて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
2023年3月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。
スタッフ
監督:フョードル・ボンダルチュク
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)
ユリア:イリーナ・ストラシェンバウム(森なな子)
レべデフ:オレグ・メンシコフ(牛山茂)
チョーマ:アレクサンドル・ペトロフ(加瀬康之)
ヘイコン:リナル・ムハメトフ(金城大和)
「雲間に見える空の青 sideB」様の情報を参考にいたしました。
おっさんのネタバレなし感想
意外とシンプルだったSF映画
SF映画ではよくあるアイデアなんですが、そこをロシア映画独特のセンスで、上手にカバーしております。
アメリカ映画では味わえない、ロシア映画独特の雰囲気を堪能できる、素敵な映画でございました。
てっきり、地雷映画かな?って思ったのですが、そうではなくて良かった。これは良い拾い物でしたね。
登場人物も必要最低限に抑えられており、物語については変にこねくり回しておらず、素直でわかりやすい。
最初から続編制作を狙うような事もしない、潔い映画。
映画好きであれば、普通に楽しめる作品となっております。
良いところ
SF特有の難しさはナッシング
CGのクオリティーが結構良い感じに高くて、宇宙船のデザインは、アメリカ映画にはない、独創的なもので、個人的には大好きなテイストの作品でした。
物語は、いくつもの山場が用意されていて、とにかく飽きさせないような工夫が施されておりました。
SF映画ではありますが、ラブロマンスにフォーカスした作品であるため、SFが苦手であっても十分に楽しめる映画。
SF作品にありがちな、わかりにくさは全くないので、SF大好きっ子以外の方には、オススメできます。
悪いところ
スケールは小さい
宇宙船が墜落してきて、「宇宙人の侵略か?!」っていう展開であるにも関わらず、劇中ではロシア国内の動きしか描かれておりません。
もちろん、ロシア映画ですので、それはそうなのですが、アメリカ映画のように、全世界規模のスケールを期待するとNGであります。
日本でも、明らかに全世界規模の題材なのに、日本国内で物語が完結するっていう……それと一緒ですね。
個人的には全く気にならなかったのですが、邦題の「制圧」の部分に興味があって、本作を鑑賞してしまうと、かなりのガッカリ感に襲われます。
こじんまりとしたスケールは、好き嫌いが分かれるところなのですね。
レビューや評価
映像凄くて期待して観てたら、アレアレアレ?って感じで、結局最後まで観れませんでした。
YAHOO!JAPAN映画
ロシアもなかなか面白い映画をつくりますね。映像もきれいです。
YAHOO!JAPAN映画
内容以外の部分が興味深いという意味で、かなり「面白い」作品ではありました。
YAHOO!JAPAN映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
地雷映画かと思いきや、良くも悪くも普通のSF映画って感じでしたね。
見やすい作品でして、最後まで普通に鑑賞してしまった。
ロシア映画って、妙な魅力があるんですよね。『不思議惑星キン・ザ・ザ』(ソ連時代)、『カリキュレーター』など、個人的に好きな映画を生み出しております。
いずれもアメリカ映画にはない、独特のセンスで作り上げられた作品たちです。
もし、まだロシア映画に触れた事のない方は、ぜひとも、一度ロシア映画を試してみてください。
何か新しい発見があるかもしれないですよ?
という事で、ここまでは『アトラクション-制圧-』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
ブレスレットの意味は観客が考察する?
ヘイコンがユリアに託したブレスレットには意味があったのか?
劇中では、その意味について、しっかり言及はしていないんですよね。
私は、その存在を、この記事を書く時に「あれ?そういえば……」っていう風に思い出しました。
考えてみると、物語上、必要な小道具という訳でもないんですよね。
では、ブレスレットは何だったのか?
これは、観客がその意味を考えるためのものなのかもしれませんね。
おっさんは、このブレスレット、信頼した者にしか託さないものなのではないか?って考えてみました。
自分を助けてくれたユリアに、自分には敵意がないことを示す意味もあったのかもしれません。
人によって、ブレスレットの意味が色々と変わると思うので、映画の終盤における展開を含めて考えると、やっぱり意味のある小道具だったのかもしれません。
ラストのセリフが重い
『アトラクション-制圧-』のラストにおける「人生が変わった」というセリフについて、かなり考えさせられました。
主人公の言う「人生が変わった」という意味は、「人生観がアップデートされた」というものでしょう。
宇宙には人類以外にも生命体が存在し、地球は必ずしも人類の所有物ではない。地球や人類といったスケールだけでなく、宇宙を含めて未来を考えるという思考が、主人公に備わったという示唆がラストにありました。
しかし、一般人は「人生が変わった」といいながら、物資を買いだめしたり、次回に宇宙人が侵略してきた時に、どのように対応するかを話し合っています。
買いだめやシェルター建設は大切ですね、確かに。天災こわいですからね。
宇宙人侵略について話し合うのも必要です。最悪の可能性を考えないといけませんし。
でもね、「人生が変わった」といいながら、今までと同じステージで物事を考えているってことは問題があるなぁって思う訳です。少なくとも一般の方々は。
自分の価値観がひっくり返るくらいの変化があって、状況が変わろうとしているのに、その変化を拒絶するという構図は、現代の私達の生活でも垣間見ることができます。
テクノロジーによって世界と繋がり、資本主義が新しいステージへ移ろうとしているのに、その変化を頑なに拒む人々が多く存在します。
その人々は、自分たちの利益を守るためだけに、変化を受け入れようとしない。そして、自分以外の人々を不幸へ陥れようとして頑張る。
変化を拒む人間の醜悪さが、ラストのこのセリフに集約されている感じがして、( ゚д゚)ハッ!となりました。
わたしも変化を受け入れる度量を備えないといけないと、肝に銘じた訳です。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!