ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、短編アニメ映画『AEON FLUX』を原作にしているSFアクション映画『イーオン・フラックス』のネタバレあり感想を書いていきませぅ。
本作をまだ鑑賞していない方、これから鑑賞予定の方は、本作を観てからネタバレあり感想をお読み頂けたら幸いでございます。
目次
ネタバレなし感想
↓の記事では、おっさんのネタバレなし感想の他にも、『イーオン・フラックス』の簡単なあらすじ、キャスト、予告編動画なども紹介しております。
ネタバレあり感想
イーオン・フラックスの選択は正しいのか?
グッドチャイルドは薬を開発できたものの、副作用で人類は妊娠できなくなってしまった。
そのため、クローン技術を進化させて、人々が死んでしまうたびに遺体を回収し、クローンを生み出す。
そして、新しく誕生したクローンには、新しい人生が与えられるというカラクリでした。
トレヴァー・グッドチャイルドは、自然な妊娠ができるよう、色々と研究していたのですが、なかなか成果でず。
ところが、実は人間の自己治癒力が発揮されており、トレヴァーの知らないところで、イーオンの妹のウナは自然妊娠していた。
トレヴァーの弟さんであるオーレンは、今の体制を維持したいので、妊娠した女性たちを次々と亡き者にして、トレヴァーには嘘をついていたということで、トレヴァーとイーオンは命を狙われてしまう。
さてさて、本作はどのように着地するのかな??と楽しみだったんですよね。
永遠の命を手に入れたともいえる人類は、クローン技術を否定して、未開の地へ旅立つのか。
クローンを受け入れつつも、新しい文明を創造するために再出発するのか。
映画では、クローン技術を破壊して、今まで遮断されていた外の世界へ旅立つ示唆がされて、終わりとなっておりました。
個人的には、このエンディング、なかなか難しいものがありまして。
人によっては、今のままでも十分良いって思う人もいるはずなんですよね。
記憶を保存しておいて、クローンとして生まれ変わった(?)時に、保存していた記憶をインストールすると、永遠を手に入れることができるわけです。
だから、自分が大切な人にとって、劇中のグッドチャイルド政権は基本的には良い文明のはずです。
一方で、「死」があるからこそ「生」が輝くという考えもアリですよね。
だからクローン技術を否定して、新しい命に未来を託す。
主人公であるイーオンが選択したのは、こちらでした。
ただ、いくら自然妊娠ができるようになったとはいえ、みんながみんな、治癒能力が向上している訳ではありません。
クローン技術をなくしてしまうと、死んでしまう人と生まれてくる人の数に、極端な差がでてしまう。
へたすると、文明を維持できなくなるほどの差ができてしまうかも。
果たして、イーオンがとった行動は正しいのだろうか?
このあたりの思考について、本作では驚くほどに掘り下げがなされておらず、現代の「クローンは倫理的にダメ」という結論を適用しただけの、薄っぺらい結末という印象が残りました。
もっともっと色んな事を考えるよう、観客を誘導できたはずなんですよね。
文明の維持と外界の開拓を考えると、個人的には、劇中の時点でクローン技術の要である「飛行船」を破壊したのは、悪手だったんじゃないかなぁって思うんですよねぇ。
妊娠が現代以上に思うようにできない近未来において、世論はクローン技術に対して、どのような判断をするのか……。
このあたりについて、掘り下げしておけば、少なくとも「つまらないよ!」っていう作品にはならなかったのにって、個人的には思いました。
レビューや評価
所々、面白そうな演出はあるのに、何故そんなことができるのか?どーなってるのか?が置いてけぼりで最後まで回収されません。
Yahoo!映画『イーオン・フラックス』
ストーリーもディストピア系SFの王道で期待値大ではあったが微妙に王道を外してしまったイメージ、物語の核心を【人】から【外界】にしてたらまあベタにはなるけど万人ウケする壮大な話にできた気がする。
Yahoo!映画『イーオン・フラックス』
今回のネタバレあり感想のまとめ
わかりやすいように作ろうとして、かえって失敗した感じですね。
もうちょっと難しい感じの、哲学的な作品にした方が成功したかもしれませんね。
素材は良かっただけに、なんとも残念です……。
という事で、今回は『イーオン・フラックス』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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