ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
数日間、謎の偏頭痛で寝込んでおりました。一体なにが原因なのか……。今日も朝から夕方まで偏頭痛だったけれど、ようやくマシになりました。
偏頭痛時は、パソコンの画面やスマホ画面が見れなくなるので、辛い……。
そんなこんなで、今回はタイトルだけでDISCASの予約リストに放り込んだホラー映画『死霊船 メアリー号の呪い』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
目次
『死霊船 メアリー号の呪い』概要
原題:『MARY』
製作:2019年アメリカ
日本公開日:2020年1月10日
上映時間:1時間25分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
あらすじ
フィッシングツアー会社に所属しているデヴィッドは、ずっと自分の船を持ちたいという夢を抱いていた。
ある日、難破船がオークションに出品されるという情報をキャッチしたデヴィッド。
早速、彼は船を見に行く。
その船は、70年前の船で、名前は「メアリー号」だった。
メアリー号の美しさに惹かれてしまったデヴィッドは、船を落札。
妻であるサラは、最初は船について釈然としなかったものの、デヴィッドの夢を知っていたサラは納得し、二人の娘と二人の仲間と一緒に船で旅へ出る。
海に出てから、不気味な現象が次々とデヴィッドたちを襲いかかる。
「メアリー号」には、なにか秘密があるのだろうか?
スタッフ
監督:マイケル・ゴイ
脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー
製作:タッカー・トゥーリー、スコット・ランバート、アレクサンドラ・ミルチャ、スコット・ランプキン、アール・メイソン・マゴウィン
製作総指揮:グレッグ・レンカー、ジェイソン・バーハイト、ダグラス・アーバンスキー、アンソニー・ジャスウィンスキー、ララ・トンプソン
キャラクター:キャスト(出演者)
デヴィッド:ゲイリー・オールドマン
サラ:エミリー・モーティマー
マイク:マヌエル・ガルシア=ルルフォ
リンゼイ:ステファニー・スコット
メアリー:クロエ・ペリン
ジェイ:ダグラス・アーバンスキー
クラークソン刑事:ジェニファー・エスポジート
トミー:オーウェン・ティーグ
おっさんのネタバレなし感想
まさかのゲイリー・オールドマンでびっくり
私は、本作をZ級映画として鑑賞し始めました。
で、ゲイリー・オールドマンに似ている俳優さんだなぁって思っていたけれど、この手の映画には出ないだろうから、そっくりさんだと思った訳ですよ。
しかし、どうにもお芝居や所作がゲイリー・オールドマンなんですよね。
あまりにも気になってしまったので、鑑賞しつつ、パソコンで検索かけたら……ゲイリー・オールドマンでした。
かなり驚きましたね。
この作品は、結局のところ、B級ホラー映画で、特別、凄いアイデアがあるとかではないんですよ。
そんな作品に彼が出演するとは……なんだか新鮮な感じがしました。
雰囲気は悪くない映画
本作は雰囲気だけで観客を引っ張っていくタイプの映画でございます。
2002年の『ゴーストシップ』などに見られる派手なパフォーマンスはないので、純粋に不気味な空気感を楽しむだけという作品になっていました。
そのため、かなり好みの分かれる映画に仕上がっております。
個人的には、それほど退屈しなくて、楽しめた映画なのですが、本作の評判はすこぶる悪いですね。
雰囲気映画がお好きであれば、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか?
良いところ
古典的ホラー映画
本作のストーリー展開は、ゴシックホラーに通じるものがあります。
呪われた建物に入ってしまったがために、そこに住む悪霊に襲われてしまう……本作は家や屋敷ではなくて、船に置き換えていますけれども。
本作は、なにかがいる……という不安を掻き立てて、見ている人間の想像力で恐怖を想起させるタイプの作品なので、そういう感じの映画がお好きな人であれば、ある程度、楽しめるものになっています。
心理的なホラー映画
ド派手に、バンバンと幽霊が登場するような映画ではありません。
ビジュアル的な恐怖描写を期待しないで、じわじわやってくる恐怖を楽しむ映画になります。
一応、幽霊がドドン!と現れるシーンはあるんですけど、それほど多くはありません。
鑑賞する時は、映画の趣味と相談してからの方が良いと、おっさんは思いますですよ?
悪いところ
掴みどころがない幽霊
多くの方が指摘されているのですが、メアリー号に取り付いている悪霊について、いまいち判然としないんですよね。
劇中で、悪霊の正体は明かされ、幽霊の目的はわかるにはわかるのですが……なんだか抽象的な感じがしてしまっております。
毎度毎度、船員たちの命を奪っている船ですが、その都度、修繕されて再出航できる保証はない訳で、自分である程度の納得を得るためには、色々と考察しないといけない作品。
考察して欲しいのであれば、もう少し情報を出しつつも、ありきたりな描写ではなくて、雰囲気のある不気味な演出を施した方が良かったような感じがします。
シナリオが失敗
色んなアイデアを詰め込みすぎて、とても85分では消化できない内容になっています。
見方によっては、上手にまとめたって取ることもできますが、結末へ向け、急ぎすぎて消化不良を起こしてしまっている状態。
この映画のプロットは、そもそも、映画向けではなくて、ミニシリーズのドラマ向けなんですよね。
ドラマであれば、良い感じに製作できそうな内容でして、プロット時点でもう少し映画用にブラッシュアップした方が良かったように思います。
もしかして、この映画の企画って、元々ドラマだったのかもしれませんよね。だとしたら、ゲイリー・オールドマンが主演というのも納得できる……けど、映画になったら、その時点で主演を降りるかぁ。
どちらにせよ、数人でシナリオを執筆しておけば、もうちょっと良い感じに仕上がったのではないかって思うと、色々と残念だなぁって思ってしまいました。
レビューや評価
作りは歴代のホラーを踏襲しており、オチもやっぱりそうなのね。みたいな感じにはなっています。
Yahoo!映画『死霊船 メアリー号の呪い』
構成や展開は、他の映画にも似たようなものがあったかも知れないけど、船上という逃げ場がないところは怖いなー。
Yahoo!映画『死霊船 メアリー号の呪い』
今回のネタバレなし感想のまとめ
決して悪い映画ではないと、私は思うのですが、人を選ぶのは確かです。
古典的なホラー映画を楽しむことのできる方、雰囲気映画を楽しめる方であれば、チャレンジしてみても良いかな?という作品。
ビジュアル的ホラー映画がお好きな方には、あまり向いていないので、オススメはしないです。
という事で、ここまでは『死霊船 メアリー号の呪い』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
船から開放された悪霊
魔女=悪霊は、メアリー号に取り憑いていました。
考え方によっては、悪霊はメアリー号に封じ込められていたとも考えられます。
身動きできない、船に縛られた悪霊は、船に様々な家族を引き入れ、船の破壊を目論んでいたのではないでしょうか?
生存者に取り憑いて地上へ舞い戻ることを画策していた……というのが、私のなんちゃって考察でございます。
ラストにおいて、唯一の生存者であるサラに悪霊が取り憑いていることが判明し、子供と会わせると言われたにも関わらず、警察官の命を奪い、警察署から脱出していました。
この事から、悪霊には本当の目的があるように思うのですが、そこまでは劇中で描かれることはなかったですね。
彼女は、一体なにをしようとしているのか……。
ちなみに、私はサラを「唯一の生存者」と書きましたが、子供たちはふたりとも死んでいると思っています。
劇中で、女性刑事さんが、「子供と会わせて現実を見せる」というような発言をしています。また、もし子供たちが生き残っているのであれば、女性刑事さんは、その子供たちからサラの話と似たような証言を得ているはずです。
でも、女性刑事はサラの話に懐疑的で、何かを考えるという訳でもなかった。
なので、子供たちも亡くなってしまったのだろうと、私は考えているのですけどね。
本当のところは、どうなのでしょうか??
本作を鑑賞した方は、ぜひぜひ、ブログやTwitter、Facebookなどで、ご自身の考察を書いてみてください。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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