どーも、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回ご紹介する映画は日本映画です。タイトルは『AVN/エイリアンVSニンジャ』。
まるでアルバトロスさんあたりの輸入映画に付いていそうな題名ですが、れっきとした邦画でございます。
この映画は「SUSHI TYPHOON」というレーベル企画の作品のひとつらしい。
「SUSHI TYPHOON」というのは、海外ターゲットを意識して製作した日本映画を、世界に向けて輸出するために立ち上がったレーベルとの事。
残念ながら、この「SUSHI TYPHOON」、第一弾の4作品で終了してしまっております。
不発だったんですかね??
そんな訳で、今回は『AVN/エイリアンVSニンジャ』のネタバレなし&ありの感想を書いていきます。
目次
『AVN/エイリアンVSニンジャ』概要
製作:2010年日本
日本公開日:2011年7月23日公開
上映時間:81分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
あらすじ
戦国時代。
伊賀の下忍衆である耶麻汰たちは、お勤めの帰り道、炎に包まれた飛翔体を目撃。
里へ戻った耶麻汰らは、新たにその謎の物体の正体を探るべく、落下地点へ向かう。
道中、別のお勤めを果たした仲間と合流する。
しかし、その直後、耶麻汰たちは、正体不明の生物に襲撃される。
仲間の半分以上が倒されてしまった耶麻汰たちは、謎の生命体と戦うべく、追跡するのだった。
スタッフ
監督・脚本・編集・プロデューサー:千葉誠治
アクション監督:下村勇二、園村健介
主題歌:THE REBOOT
キャスト(出演者)
三元雅芸、柏原収史、土平ドンペイ、肘井美佳、小越勇輝、樋浦勉
おっさんのネタバレなし感想
完全なるZ級映画を期待して鑑賞したところ、良い意味で裏切られましたね。
いや、誰かにオススメできるかというと、それはできないのですが、それでも普通にラストまで鑑賞できる、良い意味でおバカなB級映画でした。
これは、かなり意外な拾い物でございました。
「これが作りたいんじゃぁ!!!!!!!!!」
という熱量、勢いだけで最後まで見せてしまう『AVN/エイリアンVSニンジャ』。
割り切って鑑賞すれば、それなりに楽しめる映画です。
良いところ
以前、このブログでご紹介した映画『ハプニング~生存者0~』とは違い、『AVN/エイリアンVSニンジャ』はやりたい事がハッキリしているんですね。
制作陣は、バリバリの殺陣のアクションとグロ描写を存分に見せたい!って事が、やりたいんだろうなぁって感じました。あくまで私の感覚ですが。
主人公たちが見せてくれる殺陣は迫力があり、やはり格好良いです。これはグッド。
グロ描写については、私はこだわりがないので、そこまで関心ないものの、それでもバランスを崩さないように上手に演出していたように感じました。
やりたい事が明確なので、見やすい映画になっていますね。
最後まで苦もなく視聴できるというのは普通の事なのですが、凄い事です。
また、今回紅一点で活躍するヒロインを演じる肘井美佳さんがセクシーで、キュートでした。
肘井さんは『牙狼-GARO-』で御月カオル役を演じていらっしゃった女優さんだそうです。
彼女を見るだけでも価値があるかもしれません。
悪いところ
やりたい事がハッキリしている、のは良い事です。
それは言い換えると、その他を犠牲にしているという事なのです。
なので、この映画、整合性はガン無視です。ツッコミだしたら、最初から最後までツッコむしかないくらい、ツッコミどころ満載です。
という事で、真面目に鑑賞するとNGという、そういう意味では限りなくZ級映画に近い性質を持っていますね。
また、主人公2人とヒロイン以外は、基本的に活躍がありません。
個人的には、他の忍者の見せ場も欲しかったところ。
得意とする武器や戦い方がそれぞれ異なると思うので、そこをもう少し活かして欲しかったですね。
レビューや評価
全力で真面目に作った結果馬鹿映画になるなら面白かったのだろうが、中途半端でチープはスタイリッシュさとコミカルさは単に質を下げて寒さしか感じさせない。
Yahoo!映画
日本でもマニアに評価されているけど
Yahoo!映画
一般の人たちも十分笑えると思う。
今回のネタバレなし感想のまとめ
この『AVN/エイリアンVSニンジャ』、なんとハリウッド・リメイクが決定しているらしいのですが、残念な事に、現在のところ、まだ製作されていない模様。
ちなみに、DVDには特典として短編『エイリアンvs極道』が収録されているようです。これは続編にあたるのかなぁ?
購入するには勇気がいるものの、『エイリアンvs極道』、ちょっと気になるですな。
Z級映画でも基本楽しめる方であれば、チャレンジしてみても良いかな?
という事で、ここまでは『AVN/エイリアンVSニンジャ』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
エイリアンについて
ちょっとどうしても個人的にダメだった点がひとつありまして。
それは、エイリアンが増殖する要素は必要だったか?という事。
ここは徹底して『プレデター』を参考にして、忍者対エイリアン1体という構図にして欲しかった。
エイリアンを気持ち悪い生物に仕立てたかった思惑はわかるんです。
けど、安易に増えるエイリアンにしてしまったがために、エイリアンに対する恐怖もフラットになってしまい、ラストも意味不明な感じになってしまいました。
逆に、笑ってしまうくらい、どんどん増殖するなら、それもアリだったのですが、そうでもないので、かなり中途半端になってしまった印象が強いですね。
途中で助けた少年がエイリアンの幼体を隠し持っているけど、劇中の描写では、親となるエイリアンがいないとすぐ死んじゃう訳なので、持っていても意味がない。
主人公たちとエイリアンに操られる忍者の戦いを描きたかったのであれば、操る手法をもっとシンプルにできた訳で、ただ気持ち悪さを簡単に見せようとした結果が、悪い方向に転じてしまったように、私は感じました。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!