
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は『スリザー』『スーパー!』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン製作のホラー映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』をご紹介します。
YouTubeで最初の予告編が公開されてから、ずっと気になっていた映画。ようやく映画館で鑑賞する事ができました。
本作をわかりやすく表現すると、「闇堕ちしたスーパーマンの話」。
そう考えただけでも、ゾクゾクしますな。
そんな訳で『ブライトバーン/恐怖の拡散者』のネタバレなし&ネタバレありの感想を書いていきます。
目次
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』概要
原題:『BRIGHTBURN』
製作:2019年アメリカ
日本公開日:2019年11月15日公開
上映時間:90分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
あらすじ
子供を待ち望んでいたカイルとトリの夫婦。しかし、夫婦は、なかなか子供を授かる事がなかった。
ある日、家の近くで大きな音がする。その場所へ行くと、赤ちゃんがいる。
二人は、その子供を自分たちの子供として育てる事にする。
その子は男の子で、ブランドンと名付けられた。
二人の愛情をたっぷりに受け育ったブランドンは、素直で良い子に育っていたが、12歳になると、常人とは違う力を見せるようになるのだった。
スタッフ
監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー
脚本・製作総指揮:ブライアン・ガン、マーク・ガン
製作:ジェームズ・ガン、ケネス・ファン
キャラクター:キャスト(出演者)
トーリ・ブレイヤー:エリザベス・バンクス
カイル・ブレイヤー:デヴィッド・デンマン
ブランドン・ブレイヤー:ジャクソン・A・ダン
ケイトリン・コナー:エミー・ハンター
エリカ・コナー:ベッキー・ウォールストロム
ノア・マクニコル:マット・ジョーンズ
メリリー・マクニコル:メレディス・ハグナー
ディーヴァー保安官:グレゴリー・アラン・ウィリアムズ

ブライトバーン/恐怖の拡散者 (字幕版)
ネタバレなし感想
子供に内包されている無邪気さと、スーパーヒーローの恐るべきパワーを組み合わせた上質のホラー映画です。
子供というのは、大人にはない感受性が備わっており、大人は時としてそれに恐怖を感じます。その恐怖をヒーローというわかりやすいテーマを通して上手に描写していました。
また反抗期というのは、親からすると、その子が何を考えているかわからない、不気味さと怖さがあるそうです。
親も一度はその時間を通過したにも関わらず、大人になると、その頃の気持ちがわからなくなります。
そういう自分に対しての怖さを、反抗期の子供を介して感じ取っているのかもしれません。
直接的な怖さももちろん描かれていますので、視覚的な恐怖が好きな人も楽しめる。
一方で、イマジネーション豊かな人は、この人物がこれから引き寄せるであろう、ディストピアに対し、強烈な恐ろしさを感じる事ができますね。
ぜひとも『マン・オブ・スティール』『バットマンvsスーパーマン』を鑑賞した上で、本作を見てみてください。きっとブルース・ウェインが危惧していた事を感じ取る事ができるはずです。
良いところ
良好な親子関係を描写しつつ、両親がずっとうちに秘めていた恐怖を、不気味なシーンによって描いていた点は、雰囲気映画好きな私としては、とても好印象でございます。
不気味だけでなく、グロ描写によって痛い場面もきちんと用意しているので、様々なホラー映画好きにも鑑賞できるよう意図されていました。
痛いシーン、私は叫びそうになりました。
ぎゃああああああああああ
ってね。
単なるダークヒーロー映画ではなく、ホラー映画である上に今までとは違うヒーロー映画という、かなり異色な作品です。
悪いところ
グロ描写については、本当にわかりやすく「グロい!」ので要注意でございます。
スプラッター的シーンが苦手な方には、ちょっとオススメしにくい作品。
また父親目線、母親目線、子供目線によって、本作に対する印象や感想が、かなり変わってしまう点にも注意が必要です。
ちなみに、この三者の視点のいずれにも入り込めないと、この映画を正しく鑑賞する事ができない感じです。
様々な方の感想を読んでいると、客観的に観てしまうと、デジャヴを味わい、つまらなく感じるみたいですね。
レビューや評価
ブランドンの存在理由が漠然としすぎなので、もう少し話を掘り下げても良かったと思うし、そもそも恐怖を拡散するほどの話の広がりもなかった。
Yahoo!JAPAN 映画
紙一重で、ファンタジーにも悪夢にもなる。
Yahoo!JAPAN 映画
レビューは低いけど、ぶった切ってる感じがすごい面白かった!
Yahoo!JAPAN 映画
B級感溢れてるけど、ここまでやってくれると清々しさすら覚えるし、楽しんで作ってるとしか思えない辺りもとても良かった。
今回のネタバレなし感想のまとめ

あくまでヴィラン誕生の物語として片付けるもよし。
私みたいに、人々を将来導くであろう闇堕ちヒーロー(あくまでヒーロー)として思いを馳せるもよし。
ヒーローというものに対し、様々な思考を巡らせる事ができる、素敵な作品であったと思います。
「家族」を通して、世界に影響を与える超越者の恐怖を上手に描いていて、個人的にはオススメの作品です。
という事で、ここまでは『ブライトバーン/恐怖の拡散者』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

結末はバッドエンドでしたけど?
本作の結末、それは父親も母親も彼を止める事ができず、二人はブランドンに……されてしまった。
これは人によっては、完全なる最悪な終わり方だったかもしれません。
しかし、これからブランドンが世界を力によって、強制的に新しい世界へアップグレードする事を考えると、これはハッピーエンドと考えることもできますね。
観る人によって、解釈が180度変わるホラー映画っていう事で、とてもユニークな作品でしたね。
ラストにやっぱり登場したぞ、マイケル・ルーカー!
ジェームズ・ガン作品といえば、やはりマイケル・ルーカーです。
彼が登場しないと「あれれ??」って心配になる。
今回では本編には全く登場せず、「今回こそは、もしかして起用しなかったのか??」って、ちょっと残念な気持ちになりましたが……。
しかし!
ラストに登場しましたよ!
しかも、なんかノリノリのテンションで!
いやぁ、あのシーンをマイケル・ルーカーに任せるというセンスが、とにかく素晴らしいですね。
監督さん、わかってるね!
続編……よりも壮大なる三部作の第一弾
監督は続編に対して意欲満々らしく、いわゆる、ユニバース展開を狙っているそうですが、個人的にはM・ナイト・シャマラン監督の『アンブレイカブル』トリロジーのように、三部作として製作してほしいところ。
本作は『マン・オブ・スティール』の別の可能性を提示しただけでなく、『アンブレイカブル』のダンの「もうひとつの可能性」を表現したとも見ることができる。
なので、三部作として、きちんと描くべきものをちゃんとフォーカスした製作にして欲しい。
ダーク・ユニバースが消失してしまった点も考えて、ユニバースは必ずしも成功する訳ではないですからね。
おっさんとしては、ブランドン・ブレイヤーが導くディストピアを楽しみたいって思っているので、企画倒れにならないように頑張って欲しい。
『スプリット』も実現までに10年以上の時間を費やしていますからね。
急ぐ必要はないので、ぜひともブランドン・ブレイヤーの物語を結実して欲しい。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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