映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、『ぼぎわんが、来る』を図書館に返却したときに借りた本、『怪談実話 盛り塩のある家』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
福澤徹三さんの作品は読んだことがなく、本作が初挑戦となります。
目次
『怪談実話 盛り塩のある家』について
著者:福澤徹三
発行日:2012年9月7日
発行元:メディアファクトリー
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
簡単なあらすじ
作家である福澤徹三が見聞きした体験談を怪談として整えた怪談集。
怪談専門誌「幽」で掲載されたエピソードに加え、本作書き下ろし怪談を加えて、書籍化。
日常が非日常に変わってしまう恐怖を丹念に描いていく。
怪談実話 盛り塩のある家 (幽BOOKS 怪談実話)
おっさんのネタバレなし感想
怪談というより不思議な話
タイトルが『盛り塩のある家』なので、かなり期待して読んだのですが、全体的に怪談というよりは、不思議な話であることが多い印象です。
怪談なのか、不思議な話なのか……定義は人それぞれだと思うので、なかなか難しいのですが、私は本作に収録されているエピソードは、ほとんど怪談ではないかな?っていう考えです。
個人的に怪談はショートショート、あるいは短編小説のように、ある程度、体裁を整えないといけないって思っているんです。
そこが怪談の難しいところで、ただ体験談に手を加えるだけでは、怪談にならない。
本作の場合、ほとんど個人の体験談に留まってしまっているんですね。
そこが残念でした。
さて、すでに本を図書館に返却してしまっているため、それぞれのエピソードについて感想を書くことができないのですが、表題エピソードである「盛り塩のある家」の感想は書こうと思います。
結構インパクトのある表題エピソードですが、内容は、ホラーとしては、かなり<普通>でした。
確かに内容は不気味ではあるのですが、こんなことがありました……終わりって感じなので、いまいち怖さが伝わってこなかった。
福澤徹三さんは、おそらく、わざと怪談っぽく整えず、体験談という形で発表したのだろうって思うのですが、私は、その方法に合わなくて、こちらの書籍はあまり楽しめませんでした。
怪談集って、1時間もあれば読めてしまうのですが、本作は、ページを繰るスピードがあがらず、なかなか読了できませんでした。
今まで福澤徹三さんの作品に接していない方が本作を読むと、少し苦労するかもしれないですね。
今回のネタバレなし感想のまとめ
私には合わなかった『怪談実話 盛り塩のある家』ですが、整っていない体験談にリアルさを感じて、恐怖を抱くことができる方にはオススメの書籍でございます。
電子書籍化されていない点が残念ですが、興味のある方は、一度チャレンジしてみてください。
という事で、今回は『怪談実話 盛り塩のある家』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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