
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は『コンテイジョン サバイバーズ』という、ややこしい邦題が付いたホラー映画をご紹介します。
皆さんは、おそらくですが、『コンテイジョン』という作品はご存知だと思います。
スティーブン・ソダーバーグ監督の静かなパニック映画が『コンテイジョン』です。
その『コンテイジョン』のタイトルとパッケージを丸パクリしてしまったが、今回ご紹介する映画『コンテイジョン サバイバーズ』です。
私は「なんか感染ものか、なにかだろう」と、毎度のことながら、あらすじを読まずに視聴しましたが……。
いや、まぁ、その、なんだ。
こういう映画もあるよね
って、そんな気持ちになりました。
そんな訳で、おっさんは、この映画を観て、何を思ったのか。早速、『コンテイジョン サバイバーズ』の感想を書いていきませぅ。
目次
『コンテイジョン サバイバーズ』概要
原題:『DEAD SURVIVORS』
製作:2011年ドイツ
日本公開日:???
上映時間:84分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
あらすじ
謎の疫病が世界を覆い尽くした。その病に罹った者は、人肉を喰らう存在に変質する。
パンデミックが発生してから1ヶ月。
感染を免れ、とある街で避難生活をおこなっていたクリスたち。
どうすることもできない状況に耐えかね、生存者の一人が暴走。
避難場所へ感染者たちが侵入してくるのだった。
次なる避難場所を確保すべく、街を出たクリスたちだったが、ある屋敷で衝撃の事実を知ることになる。
スタッフ、キャスト(出演者)
監督・脚本・製作:デヴィッド・ブルックナー
出演者:ミヒャエル・クラッグ、ユリア・ケーラー、ティノ・ドルナ、アイダ・マリー・アンガー、マリー・ウェイト
おっさんのネタバレなし感想
やりたい事はあるけど、できなかった映画
まぁ、まず、最初に言いたいのはですね、完全なる自主制作映画であるなら、そう書いて欲しかったなって事ですね。
こちら、B級C級ゾンビホラー映画のつもりで鑑賞したのに、自主制作映画の場合だと、鑑賞する姿勢が変わるじゃないですかぁって事ですわ。
で。
やりたい事に対して、あまりにもお金がなさすぎるっていうところが、物凄く哀愁漂って、なんだか切ない。
やりたい事をつなげただけのシーンたち、お芝居を知らない演者、もっさりしたアクションなどなど、全てが虚しく空回る映画。
それが『コンテイジョン サバイバーズ』です。
完全にZ級映画といった感じで、およそ、誰にもオススメできない映画となっています。
この映画を面白いっていう人は、「エクソダスする会」さんくらいですね。知識があるって、本当に羨ましい。
『コンテイジョン サバイバーズ』について
感想ではないのですが、このままだと、この作品があまりにも不憫なので、ちょっと補足を。
この映画、キャラクター名が、明らかにゲーム『バイオハザード』シリーズからとっているんですよね。さすがにロメロという単語がでてきた時は「それは露骨すぎるやろ!」って突っ込んでしまった。
ロメロは、ジョージ・A・ロメロ様からとってるので、これは『バイオハザード』ではないけど、『バイオハザード』も『ゾンビ』の影響を受けているから問題なし、かな?
キャラクター名にとどまらず、終盤の展開は、完全に『バイオハザード』を意識しています。
『バイオハザード』のパクリ、という訳でもなさそうで、「これはなんやろ??」って思いながら鑑賞していたんですが、「エクソダスする会」さんが、そのあたりの説明が記載されていました。
なんでも、この作品、元々は『バイオハザード』のファンメイドだったそうです。
『バイオハザード』好きな人が、『バイオハザード』っぽい映画を自主制作したって感じですね。
おそらく、ぶつ切り気味なカメラワークやカットなど、そのあたりもゲームを意識しているのかもしれません。
皆が違和感を抱いていた「声と口の動きが合っていない」問題についても、わざわざ、後から英語でアテレコしているようなのです。
ゲームの『バイオハザード』を深く知っていると、この映画は、様々な発見があるようで、おそらくこの映画の正しい見方は、「どれほどゲームを再現できているかの観察」だと考えます。
ゆえに、普通に映画として鑑賞してしまうと、完全なる地雷映画ってことになってエンドってことになります。
知識があるって、本当に羨ましい。(2回目)

良いところ
最後まで作り上げた点は良い
とはいえ、私は、初期の『バイオハザード』でワニの化け物みたいなやつに追いかけ回され、クリアできなかった人間です。
そんな人間に、『バイオハザード』のファンメイドとして見てみるという鑑賞スタイルなんて、できやしない。
そんな訳なんで、「この映画のいいところかぁ……」って考えると、唯一、思い浮かんだのは、「完成させた事」ではないかと。
たぶんね、撮影中、何度も、監督さんは思ったはずなんです。「こんなはずではなかった……」って。
でも、その葛藤と戦い、見事に完成させた。
結果としてはZ級映画になってしまったけれど、一度作品を完成させたということは、この上ないパワーになります。
これは、なにか創作物をしている方であれば、痛烈に思い知っている事です。
監督さんは、この経験を活かして、次のステップに進む事ができます。
ぜひとも
続編は、1つレベルアップした映画を作って欲しいですね。
そう。
続編ができるらしいんですわ。
もし、続編が出たら、ぜひとも鑑賞したいですね。
悪いところ
突っ込まない方がいい
という訳で、悪い点を挙げだすと、本当にキリがありません。
元々、監督さんは、短編のファンメイド映像を撮影していた方で、本作が長編映画デビューだったんですね。
シナリオが長編映画向けのプロットではなくて、20分程度の短編作品を3つほど繋ぎ合わせたものになっているので、そこが、そもそもの失敗だったのかもしれません。
また、自主制作映画にありがちですが、やりたい事を、テンションMAXで作っている映画の方が、観ていて面白い・楽しい事がよくある訳ですね。
変に優等生になろうとして、妙に普通に映画しようとすると、大失敗してしまいます。
もちろん、観客を意識して映画を作るのは、自主制作映画でも大切です。
けれど、自主制作映画では観客をイメージしつつも、自分たちのやりたい事をハイテンションで、しかし、できる範囲で作り出した方が楽しい作品に仕上がります。
『コンテイジョン サバイバーズ』は、変なところで、真面目に作りすぎた点に、全ての失敗が集約されているのかもしれません。
レビューや評価
ただでも、30分と我慢出来ない
YAHOO!JAPAN映画
最後までみるのは最早罰ゲームレベルですね。
YAHOO!JAPAN映画
映像など作りとしては素人が作ったような感じであちゃ~と思っていたがアクション等は頑張っていたのではないかと思います。
YAHOO!JAPAN映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
そんな訳で、この映画は、普通にZ級映画として観てもNGというクオリティーでございます。お察しください。
一方で、ゲーム『バイオハザード』の実写再現を試みようとしたファンメイドとしてみると、意外とよくできている作品。
鑑賞する人の知識を問う映画……なのかな?
お時間が超絶に余っている方であれば、一度、どのような映画なのか、チャレンジしてみては、いかがでしょうか?
という事で、ここまでは『コンテイジョン サバイバーズ』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

捨てる技術の大切さ
『コンテイジョン サバイバーズ』は、有志によって、ゲーム『バイオハザード』の実写再現を志した映画です。
そのため、様々な『バイオハザード』を意識して製作されております。
その心意気は素晴らしいのですが、その「やりたい事」が多すぎて、映画を破綻させているのが残念。
他の方も書かれていらっしゃいましたが、ラストに登場する洋館の部分だけでストーリーを作り上げた方が良かったですね。
そうすれば少ない人員でも、ゾンビの恐怖を描けたし、制限があることにより、良いアイデアが生まれる可能性もありました。
本作では、お金の制限はあるものの、幸か不幸か、その他の部分は割と恵まれてしまったので、中途半端に再現できてしまった。
本作を鑑賞していると、いくらやりたい事があっても、捨てないといけないものもあるって事を痛感しますね。
どの段階でも良いので、作品のクオリティーを高めるために、省いてもストーリーが成立するのであれば、不要なエピソードを省略する勇気が必要です。
省いてしまったものは、次回以降で再チャレンジできますしね。
最初の長編映画という事だったので、続編は、シナリオのレベルアップを期待しております。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!