ども、映画好きな四十郎のおっさんでございます。
今回は、2020年の話題作だった日本のホラー映画『犬鳴村』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
目次
『犬鳴村』について
製作:2020年日本
日本公開日:2020年2月7日
上映時間:1時間48分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
森田悠真と西田明菜は、福岡県の有名な心霊スポット「犬鳴トンネル」にて動画の撮影をおこなっていた。
二人の目的は、今は使用されていない「旧犬鳴トンネル」の先に存在するとされている「犬鳴村」を訪れる事だった。
「犬鳴トンネル」の近くにある電話ボックスで不気味な現象を体験した二人は、その後、トンネルを通り、無事に「犬鳴村」に到着する。
そこで、さらなる奇妙な出来事が発生し、悠真と明菜は村から脱出。
その直後から、明菜の様子がおかしくなってしまう。
一方、悠真の姉で、臨床心理士である森田奏は、昔から奇妙な存在を見る事ができた。
だが、彼女はその力を拒絶し、見て見ぬ振りをして過ごしてきた。
悠真から連絡を受けた奏は実家へ向かう。
そこで、変わり果てた明菜の姿を目撃する。
その直後、明菜は鉄塔から飛び降り、帰らぬ人となる。
その日から、奏たちの周囲で、不可解な死亡事件が頻発することになる。
本作を視聴できる動画配信サービス
U-NEXT動画レンタルにて視聴可能。配信期限は2021年8月4日まで。
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スタッフ
監督・脚本・原案:清水崇
脚本・原案:保坂大輔
原案・企画プロデュース:紀伊宗之
音楽:海田庄吾、滝澤俊輔
主題歌:Ms.OOJA『HIKARI』
登場人物:キャスト(出演者)
森田奏:三吉彩花
森田悠真:坂東龍汰
森田晃:高嶋政伸
森田綾乃:高島礼子
森田康太:海津陽
中村隼人:石橋蓮司
西田明菜:大谷凜香
西田明菜の祖父:田中健
西田明菜の父:日向丈
成宮健司:古川毅
籠井摩耶:宮野陽名
山野辺:寺田農
優子:奥菜恵
圭祐:須賀貴匡
遼太郎:笹本旭
犬鳴村
原作・モデルについて
本作のモデル・題材になっているのは、「犬鳴村伝説」という都市伝説です。
最凶の心霊スポットとも言われている旧犬鳴トンネルに関する怪談とは別物なので、注意が必要ですね。
原作の小説や漫画というものは存在しないのですが、映画の内容を補完する目的で、小説版『犬鳴村』が発売されています。
ちなみに、私は、この小説版を読んでおりません。
おっさんのネタバレなし感想
ストーリーが意味不明
本作の題材は「犬鳴村伝説」という都市伝説です。
「犬鳴村伝説」の詳細については、Wikipediaにもページがありますので、そちらをご覧ください。
で、本作のストーリー展開は、ほぼオリジナルとなっております。
「犬鳴村伝説」に登場する、いくつかの要素は劇中でも登場するのですが、本作の物語は「自分で考察した犬鳴村伝説」となっていて、個人的には期待していたものとは違いました。
それでも面白かったり、怖かったりするのであれば、まだ納得できます。
本作の場合、オリジナルの部分が、ほぼ意味不明という感じ。
映画館で鑑賞したら、怒り狂ってもおかしくないレベルの意味不明さ。
前半部分はまだ良いですが、中盤以降は鑑賞するのが辛い感じでしたね。
終盤の展開がよくわからない
物語のオチ……というか、核心に近づくにつれ、上記の意味不明さが加速していきます。
終盤におけるストーリー展開は、本当に「どういうこと???」という状態。
映画のジャンルさえ変更するという荒業を使ってきますが、それが全く機能していないという酷さ。
話を無理矢理進行させるために、登場人物の設定を変更までしてしまう。
そもそも深く考えてシナリオを書いていないため、考えれば考えるほど、意味がわからなくなるという点は、ある意味でホラーかもしれません。
全ての辻褄を合わせる必要はありませんが、作品の根幹に関わる部分の辻褄が合わなければ、映画の内容についていく事ができません。
最後の最後まで、どういう意味か、よくわからない展開が観客を待ち受けるという、とんでもないZ級映画でございました。
終わり方もひどい
冒頭のPOV映像は良かったのに、良い部分はそこだけ。
あとは、エンディングまでつまらない映画に仕上がっておりました。
まぁ、映像の不気味さはあるにはあるんですけどね。
ただ、ストーリーがひどすぎて、最早コメディー映画として鑑賞した方が、精神への負担は少ないかもしれません。
終わり方もかなり適当で、「それいる??」状態でした。
この部分についても、劇中で上手に機能しているとは言い難く、なぜ、このような脚本でゴーサインが出たのか、理解できませんでした。
グロさはないが生理的嫌悪感はある
ホラー映画で気になるのは、グロさがあるかどうか。
本作では、グロさは特にない、というのが、私の個人的な感想です。
その代わりといってはなんですが、一部、生理的に嫌悪感がでるような場面が、数箇所ありました。
この部分は人によって何も感じない人もいるかと思いますので、それほど気にする必要はないかもしれません。
怖くないし謎は残る
ホラー映画を数多く見ている者としては、本作は怖くありません。
ホラーというよりは、コメディー映画に近い感じがあります。
ただ、ホラー映画をあまり見ていない方や、ホラーがそもそも苦手な方であれば、十分に恐怖を感じる事ができる作品です。
ですので、ホラーに対して耐性がない方、少ない方であれば、チャレンジしてみても良いかな?という感じ。
ホラー映画好きには、全くもってオススメできません。
雰囲気だけは不気味って感じですかね。
本作は怖くないのですが、内容や設定が訳わからんので、謎だけが残るという作品でございます。
謎の部分は考察すればするほど、袋小路に迷い込む感じで、考えたら負けという類のもの。
考察向けの映画ともいえず、映画初心者に向けて製作された作品って事なのかもしれません。
村シリーズ次回作は『樹海村』
本作の興行収入は、14億円を超える感じだったそうで、映画製作会社としては大ヒットって感じでしょうか。
本作の評価は決して高いものではないので、ユーザー満足度は低い作品って感じです。
というか、公開当時はかなり酷評されていたような気がします。
でも、映画製作の世界も、数字が全て。
いくら「なにこれ??」という内容の作品でも、お金を稼げるのであれば続編を考えるというのが業界の常でございます。
という訳で、「村シリーズ」として、次回作に『樹海村』というものがあります。
2021年2月に公開の映画で、今回は樹海が舞台なのだそうです。
『樹海村』については、今回は題材が存在せず、ストーリーの要になるのが「コトリバコ」という都市伝説になっている模様。
……だったら、『コトリバコ』で良いんじゃないの??と思ってしまうのは、私だけでしょうか。
ホラー要素のない恐怖回避ばーじょん
『犬鳴村』には、恐怖要素をなくした『犬鳴村 恐怖回避ばーじょん』というバージョンが存在します。
もともと、冒頭8分間の本編に、怖くない加工を施した映像を期間限定でSNSで公開したのが始まり。
それが話題となり、本編に存在するホラーシーンに対して、恐怖を軽減する加工を施すことになりました。
2020年5月22日に『犬鳴村 恐怖回避ばーじょん 劇場版』として劇場公開しております。
私は、このバージョンを鑑賞しておりませんが、機会があったら見てみたいなぁ。
口コミレビューや評価
三吉さんの恐怖や驚きや悲しみの演技の引き出しが少な過ぎて後半イライラしてきました。
Yahoo!映画『犬鳴村』
それなりに怖かったです。全体としてはまあまあかな。
Yahoo!映画『犬鳴村』
おどろおどろしさを追求したJホラーです。内容的にはよくわからない感が強かったです。
Yahoo!映画『犬鳴村』
今回のネタバレなし感想のまとめ
劇場公開時、低評価が多くて映画館での鑑賞をスルーしたのですが、大正解でした。
108分の映画なのですが、それでも、2時間以上に感じた作品で、完全なるZ級映画ですね。
人によっては、B級映画と感じるかもしれませんが、個人的には、あまりオススメできない作品でございます。
ホラー映画を普段あまり視聴しない方や、ホラーが苦手だけど興味がある方には、オススメできるかな?という感じです。
という事で、今回は『犬鳴村』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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