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結末も意味不明な邦画ホラー『不安の種』のネタバレあり感想
(C) 中山昌亮(秋田書店)2004/「不安の種」製作委員会2013
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ども、映画好きな四十郎のおっさんでございます。

今回は、解説が欲しくなるホラー映画『不安の種』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

『不安の種』をまだ鑑賞していない方やこれから鑑賞しようと考えている方は、ご注意ください。


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ネタバレなし感想

ネタバレあり感想

ラスト付近で時系列を破壊する物語

ネタバレなし感想で終盤の展開について書いたのですが、一体どんな展開が存在していたのか。


本作は序盤で主人公の一人である誠二が、もうひとりの主人公である巧に生け垣から助けられるシーンがあります。

この時、誠二は鉄板?塀?のようなもので真っ二つになっていて、生きているのが不思議なくらい。

これで誠二は死んでしまったはずで、巧は当時、バイク便の仕事をしていたけれど、これがトラウマになり、ファミレスの仕事に転職する事に。

物語は時系列を意図的にずらして描写されていて、この一連の流れを前提条件にして観客は映画を鑑賞することになります。


で。

終盤近くの展開で、死んでいるはずの誠二が生き延び、その直後、巧がバイク事故で映画冒頭の誠二と同じ状態になってしまうんですよね。

この展開が、本当によくわかりません。

過去が現在に追いつくという意味不明な展開で、誠二が死んでトラウマになっているはずの巧は、じゃあ誰なんだ??って感じになります。

最後の最後に、恋人である陽子の家族を襲った犯人が、実は誠二だったという描写が追い打ちをかけ、さらに頭の中に???が浮かびます。


富沼市では、時間軸がおかしくなるのか?

でも、それだけでは巧についての説明ができないんですよね。

誠二が死んだから陽子と出会っている巧。

誠二が生きているなら、そもそも彼は、バイク便の仕事をしているので、パラレルワールド的な話……でもなさそうです。


考察して、ひとつの問題を解決すると、別の問題が登場し、基本的にその問題は解決しない……それが実写映画版『不安の種』です。

そのため、ストーリーを無視して、ひとつひとつの怪異にフォーカスするような鑑賞方法だと、それなりに楽しめる作品ですが、映画として鑑賞しようとすると大失敗してしまいます。

考察系の映画なのに、考察できないという致命的な弱点を有している映画でございました。


エピローグ的なラストシーンは、結婚して幸せだけど、子供がオチョナンさんを見てる……だけで終われば、まだ良かったんですけどね。

本作は、見せなくて良い部分を意図的に観客に見せ、観客の想像力を奪っているように感じました。

観客に恐怖や解釈を委ねるタイプの映画だと思うのですが、そこを自分自身でなくしてしまうという所業に、かなりビックリしましたね。

不安よりも不満を感じることになってしまう映画です。

口コミレビューや評価

全編通して鬼気迫らない演技と演出でした。

Yahoo!映画『不安の種』

何を思って監督はこれを良しとしたのか。どんな精神状態でこれにゴーサインを出したのか。別の意味で不安の種を生む作品だった。

Yahoo!映画『不安の種』

映像としては問題ないところなのですが、原作のなんとも言えない「間」を演出したかったのでしょうか、それが映像としては長すぎて、間の取り方に飽きました

Yahoo!映画『不安の種』

今回のネタバレあり感想のまとめ

評価が低かったので、もしかして、私向けの映画かしら??と思ったのですが、そうではありませんでした。

映画を見ようとすると失敗する作品で、それぞれの怪異について楽しむ映画。

だったら、オムニバスで良いんじゃね??って感じで、あまりオススメできる映画ではありませんね……。


という事で、今回は『不安の種』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!

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