
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、配信オンリーでソフト化されていないSFスリラー『アンキャニー 不気味の谷』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
タイトルから、AIやロボットに関する物語だと推測した程度の知識での鑑賞となりました。
目次
『アンキャニー 不気味の谷』について
原題:『UNCANNY』
製作:2015年アメリカ
日本公開日:劇場未公開
上映時間:1時間25分(85分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
簡単なあらすじ
19歳でコンピューター科学と機械工学の学位を取得した天才、デイヴィッド・クレッセン。
彼は、MIT卒業後、才能ある個人の科学者に対して投資を行う<キャッスル>から誘いを受ける。
キャッスルが運営する「ワークスペース18」は、世間から隔離されており、そこで、科学者たちは、日々、自身の研究に時間を費やしていた。
<キャッスル>は、デイヴィッドの10年間の研究の成果を世間に発表することを決定。
過去に研究者であり、現在は記者の仕事をしている女性ジョイが、1週間に渡る独占取材の記者として選ばれる。
1日目の最初、デイヴィッドの仕事場を目にしたジョイは、特に目を引くような、新しいものがないことに軽く失望しつつ、デイヴィッドの助手である、アダムにインタビューする事に。
時々、受け答えが妙なものの、一般的な男性であるアダム。
いよいよジョイがデイヴィッドに詰め寄ると、デイヴィッドは明かすのだった。
「専門的な知識を持っている君から見て、<アダム>は、<本物の人間>に見えたかな?」
本作を視聴できる動画配信サービス
2025年6月時点で、『アンキャニー 不気味の谷』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。
スタッフ・キャスト(出演者)
監督・脚本・編集:マシュー・ルートワイラー
製作:シャヒン・チャンドラソーマ、ガブリエル・ギア、ノラ・オリヴァー、シム・サーナ
製作総指揮:ミランダ・ベイリー
撮影:ロス・リチャードソン
音楽:クレイグ・リッチー
出演者:マーク・ウェバー、ルーシー・グリフィス、デヴィッド・クレイトン・ロジャーズ、レイン・ウィルソン
おっさんのネタバレなし感想
「不気味の谷現象」を映像化するチャレンジ映画
「不気味の谷」とは、「不気味の谷現象」として知られていますね。
ロボットが人に近づくほどに、そのロボットに対して好感を抱くけど、人との類似が、ある程度以上になると、好感が反転し、嫌悪感に変わること。
それが、「不気味の谷現象」です。
さて、本作は、この「不気味の谷現象」をテーマにした作品となっております。
ロボットや人工知能ではなく、あくまで「不気味の谷現象」をメインとして、物語が進行していきます。
このあたりは、とてもユニークだと感じました。
もし、人が「不気味の谷」を乗り越えるとしたら、どのような形で、それを達成できるのか……というものを、全編通して描いている作品です。
そのため、人工知能の暴走や自立などを期待して鑑賞すると、失敗する恐れがあります。
本作は、とてもクセがあるものの、最後まで面白く鑑賞することができます。
ストーリー展開としては、低予算版『エクス・マキナ』という感じにはなりますが、取り扱っている主題が違うので、雰囲気は似ているという程度。
『エクス・マキナ』がお好きな方であれば、おそらく本作も面白く鑑賞することができるのではないでしょうか。
中盤以降に一気に不穏になる映画
本作は序盤から中盤にかけて、これといってホラー要素も、スリラー要素もありません。
登場人物たちの描写、関係性の確立に時間が割かれております。
本作の場合、俳優さんの演技もあって、この部分に退屈さを感じることはありませんでした。
そして、中盤以降、「恋愛」「愛」という感情がキッカケで、ストーリーが一気に不穏になっていきます。
ホラー要素も、スリラー要素も、ガッツリというほどではないものの、観客にしっかり見せてくれるので、満足感もありましたね。
気になる箇所もちらほら……
オチはSFっぽい、そしてホラーっぽいものが用意されております。
……が、人によっては、ちょっと生理的な嫌悪感を抱くかもしれない、そんなオチ。
映画を見終わった後から、本作のストーリーを振り返ると、ちょくちょく気になる点も出てきます。
「これは、どういう事なのか?」と首を傾げてしまう場面が、いくつもありまして、整合性を重要視する方には、オススメしにくい作品となっております。
口コミレビューや評価
下記サイトで『アンキャニー 不気味の谷』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
正直なところ、あまり期待しないで鑑賞したのですが、思いの外、面白い作品でございました。
配信オンリーは、ちょっと勿体ないって思うくらい、個人的には良かった映画です。
という事で、今回は『アンキャニー 不気味の谷』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
本作は配信オンリーの作品のようで、日本国内向けのDVDやブルーレイは、販売されていないようです。
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