
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、幻のホラー映画として有名な『シェラ・デ・コブレの幽霊』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
本作が、なぜ、「幻の作品」となったのかは、Wikipediaに詳しく書かれておりますので、興味のある方は、そちらをお読みください。
2022年からアマゾンプライムにて配信がスタートしたものの、2025年5月中旬に配信が終了しまして、現在は鑑賞できない作品となっております。
目次
『シェラ・デ・コブレの幽霊』について
原題:『THE GHOST OF SIERRA DE COBRE』
製作:1964年アメリカ
日本公開日:劇場未公開
上映時間:1時間21分(81分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
こちらの動画は正式な予告編ではなく、ファンの方によって製作されたものとなっております。
ただ一部ネタバレもありますので、未見の方はご注意ください。
簡単なあらすじ
盲目の資産家であるヘンリー・マンドールは、亡くなったはずの母親から、夜な夜なかかってくる電話に辟易していた。
ある日、建築家として著名でありながら、心霊調査員という探偵のような仕事もこなしているネルソン・オライオンの元に、ヘンリーから調査の依頼が舞い込んでくる。
ネルソンは、ヘンリーの屋敷へ向かう前にヘンリーの母が眠る納骨堂へ足を運ぶ。
そこには、ヘンリーの妻であるヴィヴィアが佇んでいた。
二人は、そこで、ヘンリーの母の棺の状態を確認すると、なんと棺の蓋は開いている!
棺の傍らには電話が置かれており、そこからヘンリーに何者かが電話をかけているようだ。
さらに、ヴィヴィアは恐ろしい女性の幽霊を目撃してしまい、ショックで意識を失ってしまうのだった。
ヘンリーに電話をかけているのは、本当にヘンリーの母の幽霊なのか?
それとも、何者かによる策略なのだろうか?
本作を視聴できる動画配信サービス
2025年6月時点で、『シェラ・デ・コブレの幽霊』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。
スタッフ
監督・脚本・製作:ジョセフ・ステファノ
撮影:ウィリアム・A・フレイカー、コンラッド・L・ホール
音楽:ドミニク・フロンティア
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優※日曜洋画劇場)
ネルソン・オライオン:マーティン・ランドー(穂積隆信)
マリー・フィンチ:ネリー・バート
ヘンリー・マンドール:トム・シムコックス(田中信夫)
ヴィヴィア・マンドール:ダイアン・ベイカー(二階堂有希子)
ポーリナ:ジュディス・アンダーソン
ベネデイクト・スローン:レナード・ストーン
おっさんのネタバレなし感想
怪奇映画としてはかなりの良作
「幻の映画」ということで、かなり身構えた状態で本作を鑑賞したのですが……。
個人的には、かなり面白い映画でございました。
もし、日本国内盤のDVDやブルーレイが販売されるのなら、ぜひとも手元に置いておきたい作品です。
本作は、1964年に製作されているので、ホラー映画というよりも、怪奇映画となっております。
全体的に、不気味な雰囲気が漂いまくっている、雰囲気系ホラー映画がお好きな方なら、激好みの作品でございました。
ホラー要素は、確かにあるものの、一連の出来事は本当に幽霊の仕業なのか、もし幽霊の仕業なら誰の幽霊なのか、幽霊が犯人だった場合の幽霊自身の望みとは何か……。
そういった謎を解き明かしていくという、ミステリー要素が強い作品です。
怪奇映画に慣れ親しんでいれば問題ないのですが、あまり古い作品に触れていない方には、退屈に映るかもしれないですね。
予想以上に不気味で面白い映画でございました。
本作が成功していたなら、もしかしたら主人公のオライオンをメインにしたシリーズが生まれたのではないか?
そう思うと、ほぼお蔵入り状態になってしまった本作、とても勿体ないと感じてしまいます。
ちなみに、本作のラストについては、現代のホラー映画に通じるような、怪奇映画っぽくないエンディングを迎えまして、個人的にはちょっと驚きました。
ところどころに奇妙な点がある映画
本作は、ストレートに製作された訳ではないみたいです。
Wikipediaによると、TVシリーズ『The Haunted』のパイロットフィルムとして製作された中編作品<The Haunted>が、本作の元となり、そこから未採用シーンを追加して、1時間21分の『シェラ・デ・コブレの幽霊』が完成したとの事。
上記のような流れで製作されたためなのか、場面と場面の繋がりが妙であったり、劇中の空気感と俳優さんの表情がイマイチ一致しておらず、キャラクターの感情の読み取りが難しい箇所がありました。
スルーすれば、特に問題ないのですが、分析タイプの映画好きの方は、ここで引っかかる可能性が高いですね。
口コミレビューや評価
下記サイトで『シェラ・デ・コブレの幽霊』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
巷の評判は、まぁまぁ……という感じなのですが、個人的には、非常に面白かった映画です。
正直、これほどのクオリティーの作品だとは思いませんでした。
本作をまた鑑賞できる機会があることを祈りつつ……。
という事で、今回は『シェラ・デ・コブレの幽霊』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
本作は、日本国内版のDVDやBlu-rayの販売がありません。Amazonなどで販売されているものは、海外盤となりますので、ご注意ください。
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