ども。映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回ご紹介する映画は『霊界の扉 ストリートビュー』という作品です。
こちらの作品、私は全く記憶にない作品でございました。
かなりマイナーな映画になりますね。上映そのものも、おそらくかなり小さい規模で単館上映形式だったのではないでしょうか。
久し振りの邦画ホラー映画という事で、おっさんはどのような感想を抱いたのか。
早速、感想を書いていきませぅ。
目次
『霊界の扉 ストリートビュー』概要
製作:2011年日本
日本公開日:2011年8月6日公開
上映時間:76分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
あらすじ
ある夏の日、亜子の妹の真菜が突然行方不明になる。
真菜のデスクの上にはストリートビューの画面が映し出されたノートパソコンが置かれていた。
亜子は大学の友人である佐知から、ストリートビューの事を教えてもらう。
早速、亜子は真菜のパソコンを起動させ、ストリートビューの画面を確認する。
そこには平凡な一軒家があって、玄関に男性が立っていた。
翌日、亜子は佐知にストリートビューの画面を見せるのだが、なんと玄関前に立っていた男性が写真であるにも関わらず、わずかに動いていたのだった。
スタッフ
配給:アムモ98(AMUMO98)
監督:古賀奏一郎
製作プロデューサー・脚本:小田泰之
プロデューサー:吉川久岳
脚本:秋本健樹
キャスト(出演者)
小野まりえ、亜矢乃、日和佑貴、伊藤星、青木梨乃、藤倉みのり、菅登未男、川守田政人、クラ、中里優利、中野剛
おっさんのネタバレなし感想
惜しい邦画ホラー
低予算で制作された『回路』って感じで、悪くはなかったですね。
ホラー描写もそれほど派手なものではないので、もう少し設定をしっかり作り込んでいれば、もっと化けた可能性のある作品でした。
本来なら三ツ星くらいの作品なのですが、メイン以外のアイデアがとっ散らかっていて、鑑賞しにくいという点があって、今回、私は二つ星にしました。
底力のある作品だったので、改めてリメイクして欲しいですね。
これで終わってしまうのなら、とても惜しいアイデアなので、ぜひリメイクの検討をお願いします。
良いところ
考察し甲斐のあるアイデア
作品の肝といえるストリートビューに関する都市伝説は、アイデアとして非常に良かったですね。
本当なら、劇中で明かさなくても良いので、もっともっと設定を掘り下げて欲しかったところですが、それでも、どんな都市伝説なのか、考察できる点は良いところです。
悪いところ
エピソードをまとめきれていない
ストリートビューの都市伝説というメインのアイデアがあるにも関わらず、他にも意味ありげなエピソードが多く、それらが伏線になっていなかったり、意味がなかったりと散らかっているので、すごく見にくい。
ストリートビューの都市伝説と絡めて展開するのであれば、まだ良かったところ、無理やりくっつけた感があり、不完全燃焼感が半端ありませんでした。
ただでさえメインのエピソードさえも上手に扱えていない上に、どんどんエピソードを追加していったのが、本作最大のバッドポイントですね。
レビューや評価
なんとなくやりたいことはわかるんだけど、どれもこれも煮え切らずといった感じ。
YAHOO!JAPAN映画
何から何までヒジョ~にビミョ~で、いかんともしがたいほど設定が中途半端。
YAHOO!JAPAN映画
意味不明なものが多い中、構成のしっかりした作品だと思います。
YAHOO!JAPAN映画
今回のネタバレなし感想のまとめ
決して悪い映画ではないんですよね。ちゃんと最後まで普通に鑑賞できるので。
ただ上映時間に対してエピソードが多すぎて消化不良になってしまったのが残念です。
真っ向から、もっとストリートビューの都市伝説……怪談?を取り扱って欲しかった。
ゆっくりペースの邦画でも大丈夫な方ならチャレンジしても良いのではないでしょうか。
という事で、ここまでは『霊界の扉 ストリートビュー』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。
何も明かされないオチ
意味ありげに登場し、主人公だけでなく観客さえも翻弄する謎の少女。
彼女がストリートビューの都市伝説と関係あると思いきや、なんと何も意味がないという。
霊能力があるようで、裏の住人と会話ができるらしいのですが、結局、何の説明もなく終わってしまいました。
というか、なんで、あの女の子は裏の世界へ行けたのか。訳がわからん。
ストリートビューの都市伝説についても、オカルトマニアが掘り下げることがなかったので、どうして登場したんだ?って感じでしたね。
色々と面白くなる要素がたくさんあったのに、行きあたりばったりでシナリオを書き連ねた感があって残念無念。
締め切りが逼迫していたのか?と勘ぐってしまうほどの脚本でした。邦画はもっとシナリオを大切にすべきですね。
孤独になる恐怖
本作でさほど掘り下げられなかったのですが、終盤の主人公の状況、そして裏の世界へ行ってしまった主人公のラストについて、もしかして孤独の怖さを描きたかったのかしら?って思ってしまいました。
そもそも、ラストでは裏の世界へ連れて行かれた人々と出会わないといけないのに、それを敢えて主人公一人だけにして終わりにしたので、そこに何か意味があるような感じがしました。
とはいえ、それまでに孤独についての掘り下げがなかったので、本作のエンディングは唐突すぎるのですよね。
だから、アイデアは悪くないのに、評価はイマイチって感じで、残念です。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!