
どーも、映画好きな四十郎のおっさんです。
今年のホラー映画業界は、人形ものが盛り上がっております。
『チャイルド・プレイ』や『パペット・マスター』、そして『アナベル』の3作目。
B級映画の方でも、チラチラと人形を取り扱った作品が増えているように思います。
以前ライブドアブログで感想を書いた『ザ・ボーイ~人形少年の館~』なんかは、意外と良かった。
期待していなかっただけに、及第点を越えてきた事に、とても好印象な映画でした。
今回は『ザ・ボーイ~人形少年の館~』を彷彿とさせる人形系ホラー『マンディ 呪われた人形』の感想です。
<マンディ>という人形は、実在する本物の呪われた人形なんだとか。
アナベルさんと一緒ですね。という事は、アナベルシリーズのような描き方になるのかしら?と思ったそこのあなた。
とりあえず、この感想はすっとばして、いますぐ本作を鑑賞してみてください。
いやぁ、もう本当にビックリしますよ、色んな意味で。
ちなみに、わたしは、<マンディ>人形が実在するなんて知らない状態で鑑賞しました。
そんな訳で、今回は『マンディ 呪われた人形』のネタバレなし感想を書いていきます。
目次
『マンディ 呪われた人形』概要
原題:『MANDY THE HAUNTED DOLL』
製作:2018年イギリス
日本公開日:???
上映時間:1時間17分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
あらすじ
刑期を終え出所したソフィーは、これから真っ当な人生を歩もうと心に決めていた。
しかし、ソフィーを迎えに現れた実姉とその恋人から、ある仕事を頼まれる。
それは、あるお金持ちの屋敷へベビーシッターとしてソフィーが入り込み、家の主人がでかけた隙を狙って強盗を図るというものだった。
屋敷の主人である老女は、屋敷にやってきたソフィーに、「屋敷のルール」を伝えて、夜中まで外出する。
老女を見送ったソフィーは、しかし、未だに「マンディ」と会う事ができていない。
やがて、老女から渡されたスピーカーから、少女の声が聞こえてくるのだが……
スタッフ
監督・脚本:ジェイミー・ウェストン
脚本:シャノン・ホリデイ
製作:スコット・ジェフリー、レベッカ・J・マシューズ
キャスト
フィービー・トーランス、エイミー・バローズ、ペネロペ・リード
おっさんのネタバレなし感想
結論から書いてしまうと、ダメダメな方のZ級ホラー映画でした。
とにかく、作品のネタバレを思い切り冒頭で観客に示しているので、そこから広がりようがないという、とんでもない作品でした。
本編がスタートしても、観客の予想通り……ではなく、観客の予想を下回る展開が待ち受けています。
魂のある悪いお人形である事を知っている観客vsそれを知らない主人公たち、ファイっ!みたいな感じで、まるでマゾ気質検定を受けているみたいです。あ、いや、ごめんなさい。マゾ気質検定なんてないんですけどね。
とにかく観客と主人公たちの温度差がありまくりんぐで、見ていて、かなり辛いです。
本作における見所の全てが、悪い見所という、ある意味、奇跡的な映画ではあります。
が。
決して笑える訳でもなく、怖くもなく、楽しくもない。
……この映画、だれにおススメできようか?
あ、やはり、あれです。マゾっ子さんにですかね。うむ。
良いところ
中盤までにおける、マンディ姉さんの描き方は、個人的に好きよ?
チャッキーみたいに人のように動く事はない。カット割であたかもマンディ姉さんが動いているかのように見せるという演出は、悪いものではありません。
本作の良いところというのは、そこだけですかね。ぶっちゃけ。
しかも、この良かった点が、後半になると完全にかき消されてしまうので、もう、なんてこったい状態です。
悪いところ
そんなもん、挙げればキリがないんでね。というか、悪いとこしかないぜ!って言われても納得してしまう。そんなクオリティー。
そんな絶望の中で、わたしが、これだけはダメだろうって思った、ふたつの事柄。
1つ目は、登場人物、全員クズ。
まるで、アウトレイジ的なサムシングを感じるんですけど、登場するキャラクターは、みな、悪者ばかり。
主人公はかろうじて「良い人」っぽく振舞っているんですが、クズです。
ホラー映画でクズが主人公であるなら、物語はマンディ姉さん無双で展開した方が観客にとってもスカっとする。
でも、映画は、主人公に寄り添う形で展開するため、感情移入ができない。
だったら客観的に鑑賞すればいいじゃないか!って思うやん?
でも、それをしてしまうと、今度は粗ばかりが目立つ。というか、粗しかない事に気付いてしまうんですね。
そうなると、鑑賞そのものが苦痛になるので、得策ではない。
なぜ、こんな事になったのだろう??
さて、2つ目は、演出。
登場人物が異変を察知して悲鳴をあげる……まではいいのですが、何が起きたのか、はっきりしないまま、ネクストシーンになるので、かなりモヤモヤします。
それだったら、悲鳴をあげる前に、別のシーンに移れば良いのに、なぜか、キャラクターのスクリームだけは撮影するんだ!という確固たる信念がある……のかどうかわかりませんけど、そんな感じでシーンが構成されています。
だからでしょうかね、最初から最後まで、観客と登場人物のテンションに明らかな温度差があって、それが最後まで埋まらないのです。
振り返ると、本当に冒頭の10分程度で「完」って文字がでても納得できるくらい、何をしたかったのか不明な映画でした。
今回のネタバレなし感想のまとめ
この映画の本当の恐怖は、実はこのネタバレなし感想では書けないんですよねぇ。
次回に更新する「ネタバレあり感想」では、本作における、本当の恐怖を書いてみたいと思います。
「どんだけ酷い映画なの??」って思ったあなた。ぜひとも、本作を鑑賞して、わたしと同じ絶望を味わってください。
味わってください!!!(切実)
という事で、今回は『マンディ 呪われた人形』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!


