映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、映画館で鑑賞したかったけど、近所で上映していなくて、泣く泣く諦めたSFホラー映画『インフィニティ・プール』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
本作の監督は、ブランドン・クローネンバーグ監督です。
風変わりな映画『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』を生み出した鬼才。
2作品とも、私は大好きな映画なので、本作もかなり期待して鑑賞いたしました。
目次
『インフィニティ・プール』について
原題:『INFINITY POOL』
製作:2023年カナダ・クロアチア・ハンガリー
日本公開日:2024年4月5日
上映時間:1時間58分(118分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
年齢制限:R18+
予告編動画
簡単なあらすじ
罪をつぐなうのは、もう一人の自分――
高級リゾート地として知られる、ある孤島。
そこに滞在していたジェームズは、作家であるものの、スランプ中であった。
一方で、ジェームズの妻であるエムは、父親が大手出版会社を経営しており、非常に裕福な家庭で育った女性。
ジェームズは、エムの父親のおかげで作家デビューできたと業界で噂されており、それも彼のスランプに拍車をかける要因のひとつだった。
なんとか次回作のインスピレーションを得ようと、バカンスを楽しんでいたジェームズの前に、ジェームズの小説のファンであるという女性が現れる。
その女性はガビと名乗り、有頂天になってしまったジェームズは、ガビとその夫に誘われ、食事をすることに。
意気投合したガビ夫婦とエム・ジェームズ夫妻は、翌日、ホテルのルールを破り、ホテルの外へ外出するのだった。
浜辺で時間を過ごし、夜にホテルへ戻ろうとした一行だったが、途中で車のライトがおかしくなる。
運転していたジェームズが、一瞬だけ前方から視線を外した時、たまたま通りがかった男性を轢き殺してしまう。
本作を視聴できる動画配信サービス
2024年10月時点で、『インフィニティ・プール』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。
スタッフ
監督・脚本・製作総指揮:ブランドン・クローネンバーグ
製作:クリスティーナ・ピオベサン、ノア・セガン
製作総指揮:ジェフ・ドイッチマン、エミリー・トーマス、トム・クイン、ライアン・ヘラー、マイケル・ブルーム、マリア・ザッカーマン、ヘンガメ・パナヒ、シャーロット・ミッキー、ローリー・メイ、エイドリアン・ラブ、アレクサンダー・スカルスガルド
撮影:カリム・ハッセン
美術:ゾーシャ・マッケンジー
編集:ジェームズ・バンデウォーター
音楽:ティム・ヘッカー
キャラクター:キャスト(出演者)
ジェームズ・フォスター:アレクサンダー・スカルスガルド
エム・フォスター:クレオパトラ・コールマン
ガビ・バウアー:ミア・ゴス
アルバン・バウアー:ジャリル・レスペール
スレッシュ:トーマス・クレッチマン
その他:アマンダ・ブルジェル、ジョン・ラルストン、キャロライン・ボールトン
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おっさんのネタバレなし感想
比較的、見やすいホラー映画
ブランドン・クローネンバーグ監督の過去2作品は、結構、見る人を選ぶ作品でございました。
本作もクセはあるのですが、割と見やすい、わかりやすい映画となっております。
前半は、かなり普通の映画で、正直なところ、拍子抜けしてしまったのですが、中盤以降、この映画は観客に牙を剥きます。
クローンが作られる過程の演出は、「これぞ、ブランドン・クローネンバーグ!」といった演出で、視覚的なグロさは少ないにも関わらず、なんともいえない居心地の悪さを感じます。
後半以降は、観客が思っていた方向とは違う方へ突っ走っていき、登場人物とともに、ストーリーが狂い始めます。
このあたりは、ブランドン・クローネンバーグ監督の独特さが迸っていて、好みが分かれる部分かもしれません。
ラストは、かなり抽象的な終わり方をしているため、そこから、様々な考察ができるようになっている点は、ユニーク。
普段、あまり考察しない方でも、ラスト前までは、抽象的な演出や展開が少ないため、そこからヒントを入手し、色々と思いを馳せることができる作品となっております。
わかりやすいホラー映画ではない
グロ描写や痛々しい演出はあるものの、本作は視覚的なホラー映画ではありません。
心理的なホラー映画となっておりますので、西洋的なホラーが好きな方には、あまりオススメいたしません。
本作は、気味の悪い雰囲気を楽しむ系統の作品なので、不気味な空気感に恐怖を覚える方でないと、怖さを感じることができないですね。
クローンを題材にした映画ではない
予告編を見た時に思い浮かんだ内容は、ありきたりなクローン映画です。
クローンとオリジナルの違いがわからず、自分自身が一体どちらなのか……。
そんなストーリーを思い描いていたのですが、本作は全然そっちにはいきませんでして、かなりびっくりしました。
本作のテーマは、「変化」なのかな?
自分のクローンを目の当たりにして、自分の性質……魂の在り方がゆっくりと変貌していく作品のように感じました。
王道の人間複製系の映画だと思って鑑賞すると、かなり退屈に感じてしまう可能性が高いため、注意が必要かもしれません。
口コミレビューや評価
下記サイトで『インフィニティ・プール』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
個人的には、かなり面白く鑑賞することができた本作。
主人公演じるアレクサンダー・スカルスガルド、強烈な個性が炸裂しているミア・ゴス……その他の俳優陣のパワーが素晴らしい作品でした。
見る人を選ぶ作品ではありますが、ブランドン・クローネンバーグ作品に興味のある方は、本作から入ると良いかもしれません。
という事で、今回は『インフィニティ・プール』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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