
ども、映画好きな四十郎のおっさん999です。
今回は、一発系ネタで大ヒットしたループ系ホラー映画『ハッピー・デス・デイ』の続編、『ハッピー・デス・デイ 2U』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきませぅ。
目次
『ハッピー・デス・デイ 2U』について
原題:『HAPPY DEATH DAY 2U』
製作:2019年アメリカ
日本公開日:2019年7月12日公開
上映時間:1時間40分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
自分の誕生日に何者かに殺される度に、その日を繰り返すループ現象から脱出したツリー。
無事に「翌日」を迎えることのできたツリーだったが、今度はツリーの恋人カーターのルームメイトであるライアンがループ現象に陥る。
実は、ループ現象の発生に、ライアンが関わっていたのだ。
ライアンの殺害を目論む、新しい殺人鬼の正体を知ったライアンは、恐怖から、ループ現象に関わった装置を起動させてしまう。
作動した装置から発生したビームをツリーたちは浴びてしまう。
気が付くと、ツリーは、またもや自分の誕生日に舞い戻ってきてしまっていた。
激昂するツリーだったが、やがて、微妙な違和感に気づき始める。
本作を視聴できる動画配信サービス
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スタッフ
監督・脚本:クリストファー・B・ランドン
キャラクター原案:スコット・ロブデル
製作:ジェイソン・ブラム
製作総指揮:ジョン・バルデッチ、アンジェラ・マンキューソ、サムソン・ムク
キャラクター:キャスト(出演者)
テレサ・ゲルブマン(ツリー):ジェシカ・ローテ
カーター・デイヴィス:イズラエル・ブルサード
ライアン・ファン:フィー・ヴ
サマール・ゴーシュ:スラージ・シャルマ
ドレ・モーガン:サラ・ヤーキン
ロリ・シュペングラー:ルビー・モディーン
ダニエル・ボーズマン:レイチェル・マシューズ

ハッピー・デス・デイ 2U (字幕版)
ネタバレなし感想
SF要素強めの続編
1作目はホラー映画にミステリーとコメディーという2つの要素をミックスさせた、新しいタイプの作品に仕上がっておりました。
怖すぎず、シリアスすぎず、笑うところもあって、気づきなんかもあったりして、良い感じの青春映画でしたね。
続編となる本作は、ミステリー要素をなくして、SF要素をかなり強めにした作品となっております。
1作目ほどの面白さは正直ありません。
きれいに終わった前作から、無理矢理に続きを作った感が否めない作品になっています。
しかし、1作目をあまり楽しめなかった方は、もしかしたら、本作なら楽しめるかもしれません。
というのも、前作では曖昧にしておいたSFの要素だけを思い切りパワーアップさせているからです。
前作ではスルーしている部分の説明をしているので、答えを劇中で全て明かして欲しいタイプの方であれば、結構楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、私は1作目を思い切り楽しんだタイプだったため、本作でループ理由が明かされてしまい、「(~_~メ) はぁ???」ってなったタイプです。
明るいテイストはそのまま

前作はタイムループ物のホラー映画でありながら、底抜けに明るい作風が珍しく、割と楽しめる作品に仕上がっておりました。
続編である本作も、そのテイストは、そのまま維持されています。
脚本家が前作から変更になっているので、作品のテイストを一番心配したのですが、この部分が残っていたのが良かったですね。
他の部分において、前作の良かったところがなくなっているから、作風が維持されていたのは、せめてもの救いといったところ。
アイデアは良かった
『ファイナル・デスティネーション』や『バタフライ・エフェクト』などもそうですが、アイデアは一発芸なんですよね。
本作も一発芸的アイデアなので、続編って製作する必要がない……というか続編は成功しないはずなんです。
もし、成功しようとしたら、『キューブ』の続編のように、元のアイデアにプラスのアイデアを加えないといけない。
そこにきて、本作のアイデアは、タイムループから発展したアイデアでしたので、その点は好印象でした。
ただし、そのアイデアを活かせたかというと、残念ながら本作では、そのアイデアを全くもって活かせず、前作と同じような流れになってしまったので、無念といった感じです。
完全なる続編

本作はのストーリーは、前作の直後からスタートします。
一応、最初に前作のおさらいがあるのですが、それなら素直に1作目を鑑賞してから、本作を観た方が早いです。
その方が、何倍も楽しめるので、1作目を観てから、続編である本作をご視聴くださいませ。
それにしても、前作の意味そのものを否定するような物語が展開する本作。
そんなストーリーにするのなら、全く別の主人公を用意した方が、よっぽどマシだった。
主人公たちを続投させてしまった結果、後述するループ理由を陳腐なものに貶めて、けれど、前作ほどの面白さはないという作品になってしまった。
脚本の作り方が、典型的に失敗する続編の構成に陥ってしまったところに、本作のダメなところが集約されているように思います。
ループ理由が判明してしまった
前作では全く説明のなかった、主人公ツリーのタイムループ。
私はそこを評価したのですが、続編である本作ではタイムループの理由を説明してしまうという、非常に野暮なことをしてしまったんですよね。
この部分は、好き嫌いの好みが出る訳で、SFがお好きな方は、この部分を高く評価されているようです。
前作の脚本家の方が、本作でもシナリオを執筆していたら、まだ納得できたのですが、本作では監督であるクリストファー・B・ランドンが手掛けています。
前作の監督ではありますが、だからといって、物語の根幹に関わるアイデアを、勝手に作り変えるのはアリなのかな??
前作では、ツリーの誕生日とツリーの母親の命日である18日がループするという意味ありげな設定だけを用意しておいて、観客が考察できるようにしております。
観客が色々と考えることを想定して、シナリオライターは、わざと理由を明かさなかったのだと思うんですよね。
でも、本作では、ループ理由のあまりの意味のなさに、開いた口が塞がらない状態。
さらには、本作独自のアイデアが活かされないというオチが待っているので、なんでこんな物語にしちゃったのかな?っていう疑問だけが残りました。
何をしているのか不明
本作ではSF要素を強めにしています。前作はミステリー要素も結構あったのですが、本作ではオマケになっている。
で。
SF要素を強くしてしまったことで、主人公のツリーが何をしているのか、イマイチわからなくなっているんですよね。
前作では、単純に「犯人は誰か?」を、ループを繰り返しながら探しておりました。これはわかりやすい。
しかし、本作では状況を打破するための行動について、具体的には一体なにをしているのかが、観客に伝わりにくくなっているんですよね。
SF好きなら理解できるのかもしれないですが、SFを普段から嗜んでいない人からすると、前作みたいなわかりやすさがない。
なので、イマイチ、作品に入り込めないってことになります。
前作は、自然とツリーをなぜか応援してしまうような流れになっているのですが、本作ではそれがありません。
なぜ、こんな物語構成にしてしまったのか、なんとも残念ですね。
せめて、前作の脚本家の方が共同でシナリオを執筆していれば、まだマシになっていたかもしれないのに……。
レビューや評価
ホラーというより科学ミステリー。前作の謎が解明される。
Yahoo!映画
ホラーやサスペンス色が強いのをイメージして観ると肩透かしを喰らうことになるが、広げるという意味での続編としては大いに面白い。
Yahoo!映画
主人公も面白いですし、一人一人個性があって良かったです。
Yahoo!映画
ネタバレなし感想のまとめ
日本では続けての劇場公開だったから、まだ本作に対しては好印象ですが、アメリカでは散々な結果になりました。
前作には及ばないほどの興行収入でして、残念ながら『ハッピー・デス・デイ3』の製作は白紙状態になっています。
【2020年6月11日追記】
……と思っていたところ、2020年6月9日から10日にかけて、いくつかの映画情報サイトで『ハッピー・デス・デイ3』の製作についての情報が発信されました。
どうやらプロデューサーのジェイソン・ブラムが、オフィシャルではないけれど、製作に向けて準備を進めているようです。(追記はここまでです)
アメリカでヒットしなかった理由は、口コミで評価が広がらなかったからではないかな?
2年という時間を経て発表された続編が、まさが前作を否定するような物語になるとは夢にも思いませんからね。
だから、アメリカでは、前作ほどのヒットが生み出さなかったばかりか、あまり評価されなかったのかな?って、個人的には思っています。
1作目で満足している方は、本作を観なくてもいいですね、はっきりいって。
逆に1作目がイマイチだった方は、本作にチャレンジしてみても良いかもしれません。
私は1作目が好きでして、2作目をワクワクしながら鑑賞したのですが、はっきり言って、鑑賞したことを後悔しましたから。
続編って本当に難しいですねぇ。
という事で、ここまでは『ハッピー・デス・デイ 2U』のネタバレなし感想でした。
これより下には、ネタバレありの感想を書いております。おっさん999のネタバレあり感想に興味がおありの方については、本作の鑑賞を終えた方のみ、ネタバレありの感想に目を通して頂けると幸いです。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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ネタバレあり感想
そんな訳で、ここからはネタバレを含んだ、おっさんの感想を書き連ねていきたいと思います。

ライアンはなぜ2人いたのか?
物語の序盤において、カーターのルームメイトであるライアンを殺害しようとしたマスクの殺人鬼は、別の並行世界からやってきたライアンであることが語られます。
なので、本作の主人公がライアンで、二人のライアンについての物語かと思ったのですが、その後は、前作の焼き直しという展開でございました。
SF知識がないので、このあたりの事情が全くわからなかったのですが、なぜ、もうひとりのライアンを登場させなければいけなかったのでしょう?
この後に2人目のツリーが登場する訳でもなかったし、何をしたかったのか?
もしかして、3作目への伏線にするつもりだったのかな??
ループを閉じようとして、何か重大なことが発生し、他の並行世界に影響を及ぼしたのは、なんとなくわかります。
でも、本作におけるメインストーリーは、相変わらず、ツリーのタイムループだけだったので、もう少しちゃんとライアンの説明をして欲しかった。
前作でのツリーのタイムループ理由を明かさなかった時とは違って、観客が主人公と一体になって体験できる、わかりやすい物語が、本作では用意されていません。
だからこそ、前作とは違って、きちんと説明を用意しないといけない。
観終わってから、「あれ、ライアンが2人登場したのって、なにか理由があるの??」ってなるのはダメでしょう。
考察するにも、情報が少なすぎて、SF大好きっ子でないと解説できない状態になってしまったのは残念ですね。
蛇足すぎるオマケ
監督と脚本を担当したクリストファー・B・ランドンは、3作目への構想もすでに用意していると、本作製作時にコメントしています。
そして、本作のラストで、次回作に関するであろう映像を仕込んできました。
でも、それは勇み足でしたね。
そもそも、本作は、前作を貶めたという印象を強く持つような作りになっています。
興行収入的に観て、そういう見方をされてしまったのですね。
だから、3作目の構想があったとしても、本作で3作目への伏線を設置すべきではなかった。
そんな映像を入れるくらいなら、もっと脚本をブラッシュアップして、より良い映画を作るべきでした。
面白い映画を製作することを怠って、意味のないシーンを作ることに、前作のファンは「ノー!」を突きつけた訳です。
クリストファー・B・ランドンは、きっと、本作も大ヒットすると確信していたのでしょう。
けれど、『ハッピー・デス・デイ』のファンは、本作を否定しました。
ユニバース作品でもないのに、次回作へ繋げる映像は控えるべきだってことがわかる、反面教師にできる、そんな映画になってしまいました。
1作目が面白かっただけに、なんとも残念です。
という訳で、今日はここまで。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!


