
ども、映画好きな四十郎のおっさんでございます。
今回は、思っていたような内容の映画ではなかった作品『九龍猟奇殺人事件』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
今回の感想では、『九龍猟奇殺人事件』の内容について書いております。
そのため、『九龍猟奇殺人事件』をまだ鑑賞していない方はご注意ください。

九龍猟奇殺人事件(字幕版)
目次
ネタバレなし感想
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ネタバレあり感想
人間ドラマにフォーカスしすぎた映画
実際の事件は、やはり凄惨なものだったのだと思います。
その事件からインスピレーションを得て製作された本作は、元ネタとなった本当の事件とは、かなり違う印象の作品になった模様。
観客としては、興味があるのは「犯人は誰なのか?」「動機は何なのか?」という点だと思います。
しかし、本作で描かれるのは、主人公刑事の苦悩、被害女性の閉塞感、加害者の孤独というものになります。
犯人は早々に自首してしまい、「犯人は誰なのか?」という興味は、早々に目標を達成。
では、次に「動機」について興味がいくのですが、これが描かれるまでに、3人のドラマを延々と見せられるという、興味のない人にとっては拷問ともいうべき描写が待っています。
自首しているなら、嘘かもしれないけど、ある程度の動機は判明すると思うのですが、頑なに動機は最後まで明らかにされず、ひたすら陰鬱なドラマを描く。
ドラマ部分を描きたいのであれば、裁判からスタートして、そこから時間を遡る方が、よほど見やすかったかな?
本作の場合、実際に描きたいものと、脚本の構成が、全くマッチしていないという点が最大の問題点でしょうね。
個人的には、人間ドラマにフォーカスしすぎて、映画である事を忘れてしまった悲しい作品という印象です。
犯人を美化した映画?
実際の事件については、私は知らないのですが、その事件についてご存知の方が見ると、本作はかなりの問題作であるらしいです。
というのも、犯人はかなり潔く、とても美化されているようなんですね。
一方の被害者女性はというと、かなり駄目な女性として描かれてしまっている。
しかし、実際のところ、被害者女性は、色々と物凄く頑張っていた女性で、犯人はかなり冷酷で残忍、往生際の悪い感じだったようです。
このあたりは、正直なところ、わかりませんけど、実際の事件をご存知の方は、本作の視聴は止めといた方が良い感じですね。
全体的に「犯人は悪くない」というテイストで、ストーリーが進行していくように、私は感じました。
むしろ、女性の方が悪いくらいの描き方で、「それはさすがにないんじゃないの??」って感じです。
実際の事件を取り扱っている以上、ピカレスク作品に仕上げることはできないと思うんですよね。
もし、ピカレスク作品を作りたいのであれば、実在する事件を題材にせず、普通にシナリオを書けば良い訳です。
そのため、監督が、なぜ犯人を美化する必要があったのか、そこが一番の謎だったりしますね。
口コミレビューや評価
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今回のネタバレあり感想のまとめ
香港映画を良く鑑賞する方にとっては、割と満足度の高い映画だったようです。
ただ、私のように、普段からエンタメ系作品を鑑賞している者からすると、イマイチという評価のようです。
雰囲気は良かったので、次に日本にやってくる時は実際の事件ではなく、オリジナルの脚本でお願いしたいところ。
という事で、今回は『九龍猟奇殺人事件』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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