
ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、ホラーだと思ってDVDをレンタルした映画『アンテベラム』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
事前情報なし状態での鑑賞だったのですが、今回それが仇となりました……。
目次
『アンテベラム』について
原題:『ANTEBELLUM』
製作:2020年アメリカ
日本公開日:2021年11月5日公開
上映時間:1時間46分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
予告編では、結構なネタバレをしているので、本作に興味のある方は予告編を見ない方が良いかもしれません。
簡単なあらすじ
南北戦争時代のアメリカ南部・ルイジアナ州。
とある綿花農場から脱走を試みた夫妻が、白人の主人に見つかってしまい捕らえられてしまう。
夫は作業に従事させるため生かしたのだが、妻は見せしめのために射殺されてしまった。
また、白人主人は、彼らの脱走に関与していたエデンに、奴隷である事を徹底的に教え込むため、暴行を加え、焼印まで入れる。
地獄のような日々を過ごすエデン……と、そこで博士号を持つ社会学者ヴェロニカは目を覚ますのだった。
本作を視聴できる動画配信サービス
U-NEXT『アンテベラム』会員の方でも、追加料金が必要となります。
配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
本ページの情報は2022年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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動画レンタル、または動画購入にて視聴可能。
配信期限がありますので、ご注意ください。
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スタッフ
監督・脚本・製作:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ
製作:ゼヴ・フォアマン、レイモンド・マンスフィールド、ショーン・マッキトリック、レズリー・ウィルス
製作総指揮:エドワード・H・ハム・Jr、ケニー・マック、アレックス・G・スコット
キャラクター:キャスト
ヴェロニカ・ヘンリー/エデン:ジャネール・モネイ
ブレイク・デントン:エリック・ラング
エリザベス:ジェナ・マローン
ジャスパー司令官:ジャック・ヒューストン
ジュリア:カーシー・クレモンズ
ドーン:ガボレイ・シディベ
ニック・ヘンリー:マルク・リチャードソン
イーライ:トンガイ・キリサ
ダニエル:ロバート・アラマヨ
サラ:リリー・カウルズ
ケネディ・ヘンリー:ロンドン・ボイス

アンテベラム(字幕版)
おっさんのネタバレなし感想
ホラーでもスリラーでもエンタメでもない映画
ホラー映画だと思ってDVDをレンタルしたのですが、本作はホラー映画ではありませんでした。
ポスターには「パラドックススリラー」と書かれているのですが、パラドックススリラーどころか、そもそもスリラーでもなし。
さらには、エンターテインメント要素を排除しまくってしまって、映画としての面白さがナッシング状態。
最初から最後まで、個人的にはつまらない映画でございました。
映画のジャンルとしては、人間ドラマ以外の何物でもないのに、どうして、これをホラーやスリラーというジャンルに放り込んだのか、そこが謎ですね。
内容はホラーではありませんが、本作の存在自体がホラーという感じでした。
最初の30分で評価が分かれる
巷の評判は意外と良い『アンテベラム』。
映画の冒頭から30分間の映像を楽しめる人であれば、本作について、面白く鑑賞できるかもしれません。
私は、はじめの30分間は本当に苦痛でした。
面白くもなく、ひたすら黒人の人々が虐げられるだけ。
観客の興味を引っ張るような要素もなく、何度も視聴を切り上げようと考えました。
本ブログで取り上げることができるという理由だけで、最後まで見ましたけど、普通だったら、最後まで鑑賞してませんね。
最初の30分間で、何かしらの引っ掛かりがあれば、最後まで鑑賞できるけど、それがなければ、さっさと切り上げた方が精神衛生上、良いかと思います。
考察前提の説明なしストーリー
ストーリーそのものは、割と簡単なものなのですが、そこに至るまでの説明が、劇中でほぼなし状態。
そのため、ある程度、観客自身で様々な要素を補完していかないといけない映画です。
完全に考察ありきで脚本が書かれているため、ただでさえ面白くない映画が、もっと退屈になっていきます。
せめて、きれいさっぱり、劇中で説明されていれば、まだ良かったんですけどね。
考察が大好きな方にとっては、考察しがいのある映画なのかもしれません。
テーマを具体的に展開しすぎてマイナス点
本作最大の問題点は、テーマを抽象化していない事ですね。
『ゲット・アウト』『アス』は、社会問題を抽象化して、内容も面白く、最後まで飽きさせない工夫が施された素晴らしい映画でした。
映画を面白くする理由は、日頃、あまり社会問題について考えない人にも、社会問題に対しての興味や思考を促せるから、だと思うんですよね。
抽象化する必要があるのは、観客全員が共通の社会問題について興味があったりするわけではないからです。
自分ごととして捉えてもらうには、自分の身近にある問題とくっつけて、考えてもらった方が早いし、わかりやすい。
伝えたいテーマがある時ほど、テーマを抽象化した方が、観客に影響を与えやすいと思うんですね。
本作は、テーマを抽象化せずに、直接的に人種問題を映画にぶっこんでいるんですよね。
そうしてしまうと、人種問題にしかフォーカスできないため、日頃から、人種問題に興味のある人しか響かない形になってしまいます。
最初から最後まで、ずっと人種差別の問題しか語っていないため、最後の方になると、完全に胃もたれしてしまいました。
同じ人種差別問題を取り扱っている作品でも、リメイク版『キャンディマン』の方は面白くて、考えてしまう作品だっただけに、完全にどうしてこうなった状態。
やはりジョーダン・ピールやジェイソン・ブラムは逸材なのだと再認識した次第です。
Yahoo!映画での口コミレビューや評価
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今回のネタバレなし感想のまとめ
人種差別についての問題は、確かに考えないといけない課題です。
しかしながら、それについて学びたいときは、自分にマッチした教材を探す訳で、面白い映画を見ようとしているのに、ひたすら「こんな問題があるよ!!」と主張されても……って感じです。
本作の監督・脚本を手掛けた二人は、映画ではなくて、ドキュメンタリーを製作した方が良かったと思います。
そうすれば、自分たちの主張に合ったものを生み出せたと思うんですけどね。
本作は、人種差別問題について興味のある人にしか、オススメできない、そんな作品でございました。
という事で、今回は『アンテベラム』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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