映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、ホラー映画界隈で話題になっていた異色のPOVホラー映画『DASHCAM ダッシュカム』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
タイトルは知っていたのですが、予告編などは観ていなくて、事前情報ほぼナッシング状態で鑑賞いたしました。
ちなみに本作の監督・脚本を務めたロブ・サヴェッジは、『ズーム/見えない参加者』を手掛けている人物です。
目次
『DASHCAM ダッシュカム』について
原題:『DASHCAM』
製作:2021年アメリカ・イギリス
日本公開日:2023年7月14日
上映時間:1時間20分(80分)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
車を運転しながら、視聴者からのコメントを元に即興ラップを配信で披露している、落ち目のミュージシャン、アニー。
ロサンジェルスに住んでいたものの、流行り病によるロックダウンの息苦しさから、アニーは、アメリカを離れ、イギリスへ飛び立つことにする。
かつてのバンド仲間であるストレッチがイギリスに住んでいるため、彼を頼って約束なしで、ストレッチの元へ。
夜に到着したアニーは、ストレッチ家に不法侵入をかまし、ストレッチや同棲しているストレッチの恋人はパニック状態に。
朝になり、二人は落ち着いたものの、アニーは配信しつつ、彼らを茶化し、煽りまくる。
ストレッチは配達員として生計を立てており、アニーはそんな彼が気に入らない。
そこで、なんとなくストレッチの車を盗みだし、ストレッチのスマホに通知があった配達のオーダーを、自身の空腹を満たすために受理してしまう。
指定の店に到着するアニーだったが、すでに店は閉店していた……。
本作を視聴できる動画配信サービス
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配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
本ページの情報は2024年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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スタッフ・キャスト
監督・脚本・製作:ロブ・サヴェッジ
脚本:ジェマ・ハーリー、ジェド・シェパード
製作:ジェイソン・ブラム、ダグラス・コックス
編集:ブレナ・ランゴッド
VFX:スティーヴン・ブレイ
特撮監修:マイク・ナイツ
出演者:アニー・ハーディ、アマル・チャーダ=パテル、ジェマ・ムーア、アンジェラ・エナホロ、セイラン・バクスター
DASHCAM ダッシュカム
おっさんのネタバレなし感想
ホラー映画ではなくプロモーション映画
『ズーム/見えない参加者』や『アンフレンデッド』のような、新しいスタイルのPOV映画を期待して鑑賞したのですが……私には合わない映画でございました。
配信しているという設定は良いのですが、常に主人公が配信している状況がおかしいと感じてしまう点が残念。
この点は、多くのPOV映画でも同じ状況に陥ってしまうところ。
自分や他者の命に危険が迫っているのに、撮影し続ける理由が希薄なんですよね。
いくら炎上系の配信者でも、自分の命よりも撮影にこだわる点について、私は受け入れることができませんでした……。
さて、本作はホラー映画というよりは、主演の俳優さんのプロモーション映画に近い作り方になっていると思います。
主演のアニー・ハーディさんは、実際にシンガーソングライターとして活躍されている方で、映画の前半とエンドロール前、さらには合間合間に即興のラップを披露しております。
配信しているという建前があるので、ラップを視聴者に聞かせるのは良いけれど、ラップに割いている時間が、かなり多いように思いましたね。
個人的な感覚なのですが、ホラー要素よりも、ラップ要素に重きを置いているような構成になっている気がします。
そのため、プロモーション映画としての性質が強く、このあたりは、なんとなく日本のB級Z級のホラー映画と重なりました。
ホラー映画としては、ぶっちゃけ、そこまで怖くありませんし、不気味さも多少ありますが、それほどでもない。
けれど、アニー・ハーディさんを宣伝するための映画として見ると、本作は成功を収めています。
ちなみに、主人公のラップは、基本的に下ネタ全開で、緊迫したシーンの合間で、そのラップを差し込んでくるため、コメディー映画としての側面もあります。
そのため、見る人を選ぶタイプの作品になっていますね。
主人公が悪人すぎる
本作を楽しむことができなかった最大の理由は、主人公が、そもそも悪人すぎるところ。
炎上系の配信者なので仕方がないのですが、それでも、なにひとつ共感できるところがなく、周囲に迷惑をかけまくる姿に苛立ちが募るだけ。
どこまでも自分勝手で、彼女の行いによって、周りの人々がどんどん不幸になっていく展開は、気持ちの良いものではありませんでした。
自分が悪いとか、そんなことも考えないので、鑑賞するのが、本当に疲れた……。
性格が変わるとか、そんな極端な展開は望んでいないので、せめて反省する場面でもあれば、まだ良いのですが……そういうところも含めて、本作はアニー・ハーディさんのプロモーション映画かな?って感じますね。
生理的嫌悪感のあるグロ描写あり
一応、グロ描写が少しありますので、苦手な方は注意が必要です。
また、一部、生理的嫌悪感のあるシーンも存在するので、あわせて、視聴する際は注意してください。
グロ描写といっても、それがメインではありませんので、グロ演出を期待して鑑賞すると、失敗してしまいます。
口コミレビューや評価
下記サイトで『DASHCAM ダッシュカム』レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
正直、本作のオチも、私は受け入れることができなくて、80分の映画ですが、3時間の映画を鑑賞している気分になりました。
面白くて3時間であれば、心地よい疲労感ですが、本作の場合は、ひたすら苦痛が続いていたので、観終わった後に、ぐったりしてしまいました。
個人的には、オススメできない映画ですね。
下品なラップでも楽しむことができるぜ!という方は、チャレンジしても良いかも?
という事で、今回は『DASHCAM ダッシュカム』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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