映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回は、映画館で鑑賞したホラー映画『変な家』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
Youtubeでの動画投稿やウェブライターとして活躍されている雨穴さんの書籍を、ホラー映画として映像化した作品となっております。
目次
『変な家』(映画版)について
製作:2024年日本
日本公開日:2024年3月15日
上映時間:1時間50分(110分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
簡単なあらすじ
これは、ある家の間取り図です。あなたにはこの家の異常さがわかりますか?
この家、何かが、変、ですよね?
<雨男>という名前で活動しているオカルト系動画投稿者の雨宮。
ある日、彼は、動画プロダクションのマネージャーである柳岡から相談を受ける。
引っ越しをしようと考えており、ちょうどよい物件を見つけたらしい。
ただ奥さんが気味悪がっているのだという。
間取り図を見せてもらうと、キッチンに奇妙な空間が存在している。
雨宮は、早速、友人である設計士の栗原に相談してみることに。
栗原にその間取りを見せたところ、その空間も気になるが、この家には、それ以外にも違和感があると言う。
話を聞いている雨宮のもとに、柳岡から連絡が入る。
「あの家は購入しないことにした。近所であんな事があったらね……」
調べてみると、あの家の近くで遺体が発見されたらしい。
これ以上の詮索は無意味だと諭す栗原だったが、動画のネタが欲しい雨宮は調査を続行。
件の家を見に行くと、そこで、家を見上げる女性が1人、佇んでいた……。
スタッフ
原作:雨穴『変な家』
監督:石川淳一
脚本:丑尾健太郎
音楽:小島裕規 "Yaffle"
主題歌:アイナ・ジ・エンド「Frail」(avex trax)
キャラクター:キャスト
雨男/雨宮:間宮祥太朗
栗原:佐藤二朗
柚希(ゆずき):川栄李奈
柳岡:DJ松永(Creepy Nuts)
その他:瀧本美織、長田成哉、根岸季衣、髙嶋政伸、斉藤由貴、石坂浩二
↓下記は原作本の文庫版となります。
変な家 文庫版
原作小説のネタバレなし感想
おっさんのネタバレなし感想
原作小説を上手に映像化している映画
今回は、珍しく、原作書籍を読んでいる状態で、本作を鑑賞しました。
原作本が結構好きな自分としては、正直なところ、かなり期待して映画館で鑑賞したのですが……。
かなり面白かった!
個人的には、かなり満足度の高いホラー映画でございました。
原作本は、基本的に会話劇でストーリーが進行し、そのまま映像化してしまっては、面白みがあまりありません。
本作は、映像化するにあたり、原作にあった要素のいくつかを意図的に省いて、映画オリジナルの要素を付け加えているのですが、そのバランスがとても良かったですね。
基本的には、『変な家』の持つ不気味さを保ちながら、原作本のテーマからはずれないように、追加要素が作り出されています。
そのため、原作本を読んでいる人でも、映画版を新鮮な気持ちで楽しめるようになっております。
原作にあった要素を削っているため、一部の設定について、首を傾げてしまう部分が生まれてしまっております。
鑑賞中に「おや?」と思ったのですが、映像の熱量が凄まじく、結果的に、あまり気にならなくなりました。
鑑賞後、「原作では、どうだったっけ?」って気になって、結局、パンフレットと文庫版を劇場で購入してしまいました。
映画を鑑賞してから、原作本を振り返りたくなる……本作は、とても上手に映像化されていると、私は思います。
『変な家』の映画化という点では、個人的には満点のクオリティーですね。
ミステリーではなくホラー映画
原作本の方は、ギリギリ、ホラー要素のあるミステリー作品って感じになっております。
また、本作の予告編も、ミステリー作品のように宣伝しているのですが、本作は、しっかりとしたホラー映画となっております。
そのため、ミステリー映画として鑑賞してしまうと、期待していた内容と違うということで、あまり楽しめないかもしれません。
私は、最初からホラー映画として観に行ったので、逆にとても楽しむことができたのですが、ホラーが苦手な方は、ちょっと注意が必要です。
基本的に、本作は雰囲気系ホラーなのですが、視覚的なホラー演出も存在します。
熱狂的な原作ファンはつまらないかも?
文字で表現される文学と、映像で表現される映画では、表現するべき内容が変わってきます。
本作は、文字媒体である作品を、映像化に際し、作品の再構築を行っております。
個人的には、本作における作品の再構築化は、とても上手です
似たような題材の『事故物件 恐い間取り』と比べてみても、本作の再構築化は、素晴らしいと、私は思います。
映像化するにあたり、映画として作品を最適化する必要があると考えている方は、本作を楽しむことができます。
一方で、やっぱり原作通りに映像化したほうが良いのでは?と考える方にとっては、本作は、結構つまらなく感じてしまうかもしれません。
できれば忠実に映像化して欲しいとお考えの方は、ちょっと覚悟してから鑑賞した方が良いかもしれません。
口コミレビューや評価
下記サイトで『変な家』(映画版)レビューや評価をチェック!
今回のネタバレなし感想のまとめ
かなり期待して鑑賞したのですが、その期待を上回ってきて、これは良い意味で裏切られました。
劇場公開されるホラー映画で、これほどの満足感のある映画が登場するとは……。
ホラー映画を企画する方には、ぜひとも、本作を鑑賞し、原作本を読んで欲しいですね。
佐藤二朗さんをはじめ、間宮祥太朗さん、川栄李奈さん、DJ松永さん……その他の方々の演技が素晴らしく、俳優陣・演出・脚本・スタッフ陣、全てがうまく噛み合って生まれた映画だと思います。
本作を鑑賞した後は、ぜひとも、原作本を読んで欲しい。そして、その違いを楽しんで欲しいです。
という事で、今回は『変な家』(映画版)のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
原作本
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